高市政権にはアナリストがいないのか? それに12月上旬のNY安予想。日中関係も

2025・12・7(第1302回)

私は昭和34年(1959年)に慶応義塾大学経済学部を卒業して、当時は証券業界ナンバーワンだった山一証券に入社。調査部に配属された。

野村総合研究所に対抗して、研究所をつくろうというので調査部はすぐ大手町にオフィスをおいた。従ってモノの見方はアナリスト的である。

そこに高市政権が「重点投資17分野」を発表した。内容は次の通り。

AI・半導体、造船、量子、バイオ、航空・宇宙、デジタル・情報安全、コンテンツ、フードテック、資源エネルギーGX、防災・国土強靱化、創薬・先端医療、核融合、重要鉱物、港湾ロジスティクス、防衛、情報通信、海洋

これを読んで私は呆れた。一見しただけで、インバウンド・観光や健康・予防医療など重点分野が入っていない。

この発言は第一生命経済研究所の首席エコノミストの熊野英生さんのものである。私はこのご紹介を中心に話をすすめてゆきたい。

私が呆れたのは①ロボット、②ドローン、③インバウンドが入ってないこと。

熊野さんは次の20を挙げている。前述したのと、一部ダブるが――

①健康・予防医療

②ロボット・スマート工場

③ドローン・空飛ぶタクシー

④データサイエンス

⑤スマートシティ

⑥国内EC・越境EC

⑦脱炭素技術普及

⑧再生エネルギー

⑨インバウンド・観光

⑩水素・アンモニア

⑪資源リサイクル・循環経済

⑫EV・自動運転

⑬フィンテック

⑭3Dプリンター

⑮農業テック

⑯建設テック

⑰自動翻訳の開発・普及

⑱VR・メタバース

⑲スマートモビリティ

⑳暗号資産決済

イマイさん、他人の資料で一回ごまかすんじゃないの? といわれそうだ。今回私はウォールストリートのいい情報を仕入れ、信用するテクニカルアナリストのご意見もご紹介する。

まずNY。例年ミューチュアルファンド(投信)の運用者は投資家に対する配当金を調達するために、11月最終週から12月第一・第二週にかけて、売り優位になる。終わってからクリスマス商戦をおり込んで明るい相場付きになることが多い。別の云い方をすれば、ここ2週の間は押し目買いがいい。

次のテクニカルアナリストで私が信用しているベテランの伊東秀広さんが「まだ上昇基調に変化がなく、新値更新は必至」と電話してきた。下げ相場のときに無類の強味を発揮する人だけに、この人の強気は珍しい。ご注目を。

さて、最後に日中関係である。習近平自身は何もいわず、周辺の小物だけが騒いでいる。しかもトランプ2.0は、明瞭に高市支持を打ち出している。ご心配ご無用。インバウンド市場に影響はあるが――

習近平としては、足許の中国経済にガタが来はじめている現在、騒ぎを拡げればかえって自分のクビをしめる。どうぞ目先はともかく、来年一杯でこの騒ぎは終わります。ご心配なく。

では皆さんGood luck!!


NPO日本個人投資家協会を寄付で応援

よろしければこのサイトを運営している日本個人投資家協会を寄付で応援してください。

寄付で応援


※1,000円以上


安心してご利用いただくために
  • クレジットカード情報は当サイトでは保持せず、決済代行サービス(PAY.JP)を通じて安全に処理されます。
  • 本人認証(3Dセキュア)画面が表示される場合があります。
  • 本人認証のため少額(例:11円)が表示される場合がありますが、実際の請求額ではありません。
  • 寄付完了後に表示される「DON-XXXX」を、公式LINEに送るとお礼ページURLが届きます。
  • 個人情報の取扱いは プライバシーポリシー をご確認ください。

関連記事

「翼よ!あれが巴里の灯だ」と私のケンカ。そしてバイ・イン・オクトーバー。注目銘柄

2024・10・20(第1243回) <アマゾンより> ビリー・ワイルダー監督

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「泥棒役者」とHFの売りと中国・サウジ・北のミサイル

2017・12・3 世評が高いので見たら、儲けものの一作。安田征史という監督は知らなかったが、

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「TITANE/チタン」と、米国のひとり勝ちと、これに対抗するロシアの金本位制。私の強気(第1111回)

2021年カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を獲得したフランス映画。韓国映画「パラサイト 半

記事を読む

木村喜由のマーケットインサイト
2014年11月号
2つのサプライズで割高感、利益確定を

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 驚いたことが二つ立て続けに起こった。 一つは言うまでも

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「シン・ウルトラマン」とロシア戦費の枯渇。したたかな日本経済。日本株の6月末の買い場を狙う作戦。(第1120回)

興行収入が素晴らしいと聞いた。かつて、私の息子たちに「ウルトラマン」の主題歌を歌ってやった記憶から

記事を読む

PAGE TOP ↑