「 上級 」 一覧

切り直し、米国が不安だが日本の株式需給はよさそう

投機筋の元気の良さがかえって下落余地を拡大しそう 9日以降のSVBショック以来の動きを見ていて妙なことに気が付いた。銀行の経営不安は、経験則に従えば、全般的な貸し渋りにつながるため、金融市場全体がリスクオフになるのだが、まるっきり別の反応を示す投資家層が存在するようなのである。銀行に預金するのが嫌なら、普通は金とか国債にお金がシフトするのが常識なのだが、新人類というべきネット時代の富裕層はG

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禅語「白馬蘆花に入る」とリーマン危機と今回の比較。そして8月下旬の「ドカ」(第1166回)

言葉で云い現せない禅の体験を、苦心して云い現わそうとする言句のことを「禅語」という。 表題に使った「白馬蘆花に入る」は「蘆」(アシ又はヨシ)で、白い小さな花を咲かせる。そこに白い馬が入ると見分けがつかない。そのココロは、1つの道に黙々と徹する姿は実に美しい、というもの。 しかし私は、2008年のリーマン・ショックと今回の金融危機は、同じ「色」であり、これから起きる危機もまた同

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映画「エブエブ」とジョージ・ソロスの「ウクライナ2」そして中国の大苦境。「3月のドカ後の作戦」(第1165回)

今年度のアカデミー賞に「エブエブ」が作品賞、監督賞、主演女優賞など7冠の圧勝。「エブエブ」とは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の略。 私は自分の頭がオカシイのではないかと思って、実は、2回観た。映画好きの友に「実は全くわからなかった」と云ったら、「皆が、あんな凡作がどうしてアカデミー賞レースで圧勝したのか?と聞かれて困っている。」と。 それもそうだろう。

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今起きている金融不安はSNS時代の産物

中央銀行の監督対象外のところで突然取り付け騒ぎが発生 SVB破綻から急拡大した金融(正確には銀行)不安は、米国の中小銀行や欧州に飛び火して、大幅赤字が続いているクレディスイスの株価が急落、業務にあまり関係がないはずの日本の銀行や社名にバンクと付いたソフトバンクグループまでが急落する羽目になった。 相場の経験則として銀行株が急落する場合は、何か銀行貸し出しに悪影響がある事件が起きているの

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3月9日はやっぱり変化日だったか

リーマンショック後安値、コロナショックでの債券最高値のアニバーサリー コロナ禍が始まって以来、TOPIXはほぼ3か月毎に安値を付けるパターンが続いている。昨年3月9日、6月20日、10月4日、今年1月4日と来ているから次の安値は4月上旬が要注意となる。一方で、3月9日はアニバーサリー(記念日)と呼ばれる変化日であった。過去に歴史に残るような重要な安値・高値または大きな値幅を付けた場合、後に同

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映画「フェイブルマンズ」と欧米の銀行の破綻。(第1164回)

高値比半分になった小麦、そして今回の「ドカ」の行方 人間、歳をとりたくないものだ。誰でも加齢による創作力、発想力が衰えると、必ず自伝的な作品に逃げ込む。アカデミー主要7部門でノミネートされても1部門しか取れなかった。おすすめしない、退屈だから。 今回もシリコンバレーバンク(SVB)その他2行破綻は、急成長の反動と運用の失敗。SVBは2020年末に1160億ドルの預金額を、2021年末

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やったぜTOPIX、戻り高値更新

長期サイクルの上昇余地を示唆、ただし米国が足を引っ張りそう   日本株の売買の8割近くが外国人、その8割はヘッジファンド系の短期売買であり、彼らの売り越し買い越し、銘柄選択がトレンドを作っているので、このレポートもその動向に注目している。日米中央銀行の動向に非常に強い関心がもたれている中での日本株の急騰の背後に、10日のメジャーSQに焦点を当てた動きがあることは容易に想像がつく。

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