「 上級 」 一覧

巨大需要が見えない中での半導体投資ラッシュ

IT系の新製品なし、対中制裁が狙いの大型投資   小学生時代から、自分で何かを調べて、その結果や展望を人前で発表するのが好きだった。85年の初秋、生保会社での大阪在任中に長谷川慶太郎の講演を聴講した。ほぼ同時にプラザ合意による急激な円高が始まった。筆者は意を決した。自分の興味があるのは変化の乏しい生命保険業界ではなく、あちら側だ。変化=リスクに対するクッション役である保険会社

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バリュー株主導で日本株のジリ高が続いている

TOPIXが年初来高値に接近、年初来高値を抜けば青天井も   このレポートのタイトルでいう「マーケット」とは、野菜や材木のような一般商品の取引場所という意味ではない。余剰資金の運用先として、売り注文と買い注文の激突する、対決の場所としてのマーケットである。一般商品では、売り手と買い手の合意によって価格が決まる。しかし取引所では、大勢いる潜在的な買い手集団、売り手集団の中で、今

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レーザーテックが暗示する今後の相場展開

米国10年債利回りが同値幅二段上げ完了で、現在一服している   最初に足元の状況に対する論評を。10月21日にかけて主要市場の多くが当面の天井・底値を付けて数週間の反転局面に入っている。中核になっている米10年債利回りは4.33%から3.67%に急低下。これに直接関わるドル円は151.94円から137.68円に。中期的にはまだ米国の引き締め局面が続くことが確実なため、長期の投

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一時的な乱気流、インフレ脱却までの道は遠い

米国長期金利は下がり過ぎ、ドル円は再び150円突破へ   10月分の米国CPIが市場予想を下回ったことで、米国では一気に利下げ期待が高まり、債券、株価が急騰、ドルが急落した。しかしこれは投機筋主導の一過性の乱気流と受け取るべきである。遅くとも12月14日のFOMCで正式にFRB委員の見解が提示されれば、まったく根拠のない空騒ぎだったことが判明するだろう。次回発表のドットチャー

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ベズル相場の崩壊

暗号資産大手FTXの破綻が意味するものは   語感で判ると思うがベズルとはバブルに似た意味を持つ言葉で、50年ほど前にJ・K・ガルブレイスが用いた造語である。Embezzle=横領するという言葉から発想して、誰にも気付かれずに大金を横領した人物がいて豪遊していたとする。一方で盗まれた方は気づいておらず、普通通り行動する。結果として、横領が起きたときの方が全体の消費水準が上がり

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市場参加者は近くを見すぎている

金利のピークを迎えるはるか前に緩和期待で走り出す   昨晩の米国CPIが前年比7.7%上昇で市場予測を下回ったということで、米国市場は寄り付き前から熱狂していた。先陣を切ったのが債券市場で、10年物利回りは4.1%付近だったものが発表後30分で3.92%まで急低下、その後も低下を続け3.81%で終了。これに並行してドル円もあれよあれよという間に141円付近まで5円幅の下落とな

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さすがトヨタの減益決算、こんな逆風下で三菱自動車が謎の最高益

想定より渋い中間決算も、総じて今後の増額余地を示唆   225銘柄のうち95社、時価総額の51.5%が四半期決算を終えた。純利益の合計は3兆8478億円・前年比3.7%増にとどまった。円安が大きく進んでいた割には、伸び悩んだ印象。主因は電力・ガスが軒並み大赤字に転換したのと、トヨタの減益、日清粉と住友ファーマの大型減損処理だった。表面上はパッとしないが、1年前の株主資本をベー

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