「 有料記事 」 一覧

BREXIT派勝利、前日までの反発がアダとなり超大型の急落に

市場関係者はほとんど残留を疑っていなかったのだが 欧州株式は軒並み大幅高、NYダウは18000ドルを回復、リスクオフで買われていた債券は反落と、市場の動きから見る限り、英国国民投票の開票が始まるまでは市場参加者の誰もが残留が優勢という観測を疑っていなかった。シカゴ225先物は16600円台に乗せていたほど。 ところが9時を回り、ほぼリアルタイムで更新される英国国営放送BBCによる開票速報が

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長谷川慶太郎の時局分析~No4~欧州と中国に暗雲漂うが、日本には救世主の苺がある?

6月23日に欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国の国民投票が行われます。為替市場を中心に影響が懸念されるところですが、この問題以前に困ったことがあります。欧州では英国、ドイツ、フランスの民間銀行トップ3行が全部ダメなのです。 債権の質がどんどん落ちてきており、担保にとった不動産は長いものになれば半値になっている、短いものであっても2割減価している。 5月の伊勢志摩サミットで、安倍首相は

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日本株、中期サイクルのカウントを修正

週末まで続伸するなら新しい中期サイクルの上昇局面に 筆者は2月12日の安値が日本株の中期サイクルの安値であり、その後4-5か月程度の中期サイクルが訪れるので、その中間で高値を迎えるだろうと想定していた。しかし、想像以上の米国長期金利低下とそれに伴う円高ドル安が発生した上、BREXIT=ブレグジット=英国のEU離脱問題が実現した場合のインパクトを拡大解釈してリスクオフに動く投資家が増えてしまったた

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無風の公算強いけど、とりあえず荒れ相場を買いに行った市場

舛添辞任で都知事選挙が大きな話題に 舛添都知事が辞表を提出する方向にあるため、急きょ東京都知事選が行われることになりそうだ。投票日は7月31日か8月7日のどちらかになる見込みだが、困ったことに、どちらにしても4年の任期満了が2020年の東京五輪の会期中となるため、新知事が問題なく任期満了となった場合、選挙戦とオリンピックがもろに被るという前代未聞の珍事になりそう。ただし、新知事が一定以上の評価と

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投資の羅針盤
「笛吹けども踊らず」の個人型DC(確定拠出年金)

運用成績によって年金金額が変わる「確定拠出年金(DC)」の加入対象者を、2017年1月から実質的にすべての現役世代に広げる「改正確定拠出年金法」が5月24日に成立した。 今回の改正のポイントは、企業型ではなく、個人単位で加入する「個人型DC」の対象範囲拡大である。 これまでの個人型DCの対象者は自営業者や企業年金がない会社の社員に限られていたが、来年1月以降は下図のとおり、すでに他の企業年

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債券バブルの先に何があるの

ブレグジット・バブルとでも言ったらよいか 債券の急騰に歯止めが掛からない。欧米経済紙は、今の相場は理屈では説明できない水準まで買われていると口を揃えている。おそらく年金などの長期投資家は、教科書で説明のつかないこの相場には手を出しておらず、大部分は先物で切った張ったの勝負をしている超大型ヘッジファンドの激突と思われる。 SQ直前の高値16830から本日の先物安値までほぼ850円、5%以上の

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市場の歪みがひどい、買うのは割安銘柄だけに

異常な債券買い、英国のEU離脱懸念だけでは説明できず 筆者の目では現在のマーケットは正常なバリュエーションの序列に従っておらず、グチャグチャになっている。特にひどいのが債券市場で、10年国債利回りは米国1.68%、日本は-0.155%、ドイツが0.03%、英国50年債で2%という。常識的には長期債利回りは名目GDP成長率の近傍となり、年限が長いものほど流動性プレミアムが上乗せされて高くなるという

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