「 有料記事 」 一覧

テーパリング開始は9月のFOMCで決定の公算

9月中旬までの経済指標が弱くなければ60%の確率 27日の講演でパウエルFRB議長は初めて年内のテーパリング(量的緩和の段階的削減)開始に言及した。氏はこれまで利上げはもちろんテーパリングにも後ろ向きであったが、そのことが市場に「投機的楽観主義」が広がる原因となって、過度の投機が横行する原因になっていると筆者は見ている。 筆者には理解不能だが、パウエル氏は非常に労働市場が緩いため賃金は

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なぜ日本株が上がらないのか

予想通り菅首相が再選を断念、岸田・河野氏の一騎打ちか 8月23日付のレポートで菅氏が辞意を固めたのではないかと筆者の見解を書いた。若い頃から弟のように付き従ってきた小此木八郎氏が、横浜市長選に落選後にもう政治家は辞めると引退宣言したからだ。それはもう側近として仕える必要がなくなったというのが理由その1。菅さん自身が、自分の最近のツキのなさに嫌気がさしているのではないかというのがその2。少し政

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1ドル120円時代へ…円相場の終わりに備えよう

今年の8月16日は、1971年のニクソン・ショックからちょうど50年の節目であった。ニクソン大統領が金とドルの交換を停止すると宣言し、新しい経済政策への転換を発表した日である。 当時の為替は1ドル360円。その後日本円は1985年9月のプラザ合意を経て本格的な円高に向かい、ニクソン・ショックから25年目の1994年には歴史上はじめて1ドル=100円の大台を突破した。翌1995年4月19日には

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老後2000万円問題が消える余波

2021/08/31 | 上級, 有料記事

総務省は8月6日、2020年の家計調査年報(家計収支編)を公表した。2月5日に公表したデータに専門職員の分析などを加え、報告書のかたちにしたものだ。これによると、夫婦高齢者無職世帯の毎月の家計収支は若干の黒字になっている。2019年に金融庁審議会が訴えた「老後2000万円資金不足問題」が消えたことになるが、とすると、投資優遇税制は何のためにあるのかという話になる。 2019年6月に金融庁審議

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多事多難、そんな中で迫る225の銘柄入替え

東証再編で今回初めて新ルール適用 横浜市長選は直前段階で横浜市大元教授の山中氏が圧倒的リードと伝えられ、その通りの結果になった。市内中心部を選挙地盤とする菅首相の支援(個人名での応援広告も実施)にも拘わらず、小此木氏は惨敗し、「菅氏を看板として衆院選は戦えない」というのが与党議員のコンセンサスになったと思われる。安倍、麻生の大派閥の支持があってこそ無派閥の菅氏の続投が可能になるがその目は消え

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短期的にTOPIXが上昇しやすいパターンになっている

中期サイクル底入れから1か月程度は上値トライとなりやすい 前回TOPIXのサイクル分析を紹介したが、8月20日安値が目先の底値になった可能性はかなり高い。そうなると通常4-7週間は上昇局面となるから、サイクルのセオリーからは9月末前後までは強気でよいということになる。先週の下げは外国投機筋による売り仕掛け(米国債買い・米新興株買い・ドル売り・TOPIX先物売り)にトヨタショックが重なった特異

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心が折れそうになるトヨタショック

コロナ出口を信じて前に出ていた投資家にカウンターパンチ 19日の2時半、下げ渋っていた市場の空気が一変、急落に転じた。トヨタの4割減産の速報が届いたからだ。裾野の広い会社であり、愛着を持つユーザー兼投資家も多数いるから、悪材料は30分だけで消化できるはずがない。週末となる20日も大幅続落し2日間で10%近い下げとなった。もう半世紀近く株式市場を見ているがトヨタが主役となって市場を揺るがすよう

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