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下がり続ける賃金を反転させるには
日本人の年収は過去30年間にわたりほぼ横這いで、まったく増えていない。これに対し、米国や英国、EU主要国の国民の年収は30年間で3~4割は増えている(図1左)。このグラフをつくづく眺めると、長期化するわが国の惨状に唖然とするほかない。 「1人当たりのUSドルベース年収」は、賃金だけではなく、〈年金や投資収益などを含んだ国民の名目所得〉をドルベースで指数化したもので、ほぼ一人当たりの実質国民総
金利が上がれば株価は下がる
日経平均株価が1990年8月以来30年6カ月ぶりに3万円台に乗せた。国民の多くは「経済実態から考えて株価が異常だ」といい、証券会社の幹部は「決してバブルではない」という。毎度おなじみの光景だが、金融緩和であふれ出たマネーがけん引した株高であることは間違いない。景気の回復感が強まり、金利が上がれば、株価は下がるだろう。 日経平均は2月15日に3万0084円と大台に乗せ、翌16日に3万0467円