「 マーケットEye 」 一覧

【初・中級者向き】映画「蜘蛛の巣を払う女」と2019年の好悪材料

スエーデンで2005年に出版され、世界で9900万部を売った超ベストセラーの映画化だ。本国では2009年に三部作として映画化され、2年後ハリウッドで「ドラゴン・タトゥーの女」としてデビッド・フィンチャー監督で第一部を映画化した。今回は第四部の映画化で、「ドント・ブリーズ」の監督が起用された。 何と言ってもこの原作の魅力は女主人公のリスベットだろう。スエ―デン版ではノオミ・ラパス、ハリウッド版では

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【上級者向き】当面戻り歩調も、米中関係悪化は必至、深追い禁物

中期サイクルは底入れ、だが米国の対中攻撃姿勢は一段と強まるだろう 昨年末の株価急落は「米中貿易摩擦が悪化して世界経済が不況に陥り、FRBは利上げを停止するばかりかいずれ利下げに踏み切る」というシナリオを振りかざした、グローバルマクロ型のヘッジファンドによる債券買い・株式売り・ドル売りの大攻勢が主因であり、そこに超高速取引の参加者が乗ってきたために、12月相場としては米国では大恐慌以来の下落率とい

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【上級者向き】次期大統領選、民主党ベト・オルークは真のホープ

トランプとの対立軸が極めて鮮明、出身地も名前もよい 次の米国大統領選挙は来年の11月でまだ先のことで、来年7月の民主・共和の党員集会までは各党の候補者が最終候補の座を激しく争うキャンペーンが実施される。しかし大勢を決するのは各州の予備選で、民主党は最大州(選挙人55)のカリフォルニアを6月から3月に繰り上げて候補を絞り、反トランプの選挙態勢を早めに準備していく方針。党の代表を目指すという意味では

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【上級者向き】しばらく戻り相場続く、次の注目点は米企業業績

過剰な長期金利低下に歯止め、FRBの利上げシナリオは維持 12月25日の急落は明らかに経済実体と乖離したものであり、テクニカル的にも重要なサポートに届いていたので前回のレポートでは買いを勧めた。しかし米国における景気悪化観測は強まり3日には米10年債利回りは2.55%まで低下し、最大銘柄のアップルに業績不安が台頭したため株価は再び安値を試しに行った。しかし翌4日の米雇用統計では非農業雇用者数が前

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【初・中級者向き】映画「アリー/スター誕生」と2019年の日米株式市場の動向

アカデミー賞候補とうわさされる映画を最近続けて2本、観た。一つは「グリーン・ブック」そして今回の「アリースター誕生」だ。前者は 前者は3月公開なので少し先に書くことにして、ブラッドリー・クーパーの製作、監督、助演、レディ・ガガの主演の傑作を取り上げた。 「スター誕生」といえば1937年の初制作以来、2回リメークされている。とくに1954年のジュディ・ガーランドとジェームス・メイスンの方は今で

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【上級者向き】リスクは大幅に低下、買い出動すべき

ここから下がる可能性のことをリスクという。ならリスクは小さい 名著「ウォール街のランダムウォーカー」の著者で現在の市場連動型インデックス投信大隆盛の旗振り役だったバートン・マルキール氏が書評でこう語っている。「著者のマークス氏は、投資における最大のリスクの原因は、投資家がそこにリスクがないと思い込むことだと語っている。価格が下がると投資家はパニックに陥り、リスク回避が不十分だった状態から過剰回避

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【初・中級者向き】大河ドラマ「西郷どん」とこの急落相場の反転時期

 ついに城山で西郷隆盛が死に、大河ドラマは終わった。私としては珍しく録画も使って全部観た。主役の鈴木亮平が適役だったし、島流しの時の妻の愛佳那を演じた二階堂ふみは私のごひいき。何よりも西郷ご本人の、僧月照との入水事件以来、西南戦争に至る「緩慢なる自殺」志向が、演出で画面に出ていたのが面白かった。 「西郷という人物がいなければ今の日本の姿はない」(磯田道史「素顔の西郷隆盛」)。  たしか

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