「 マーケットEye 」 一覧

【上級者向き】イーロン・マスク、そりゃないって!

テスラには莫大な追加資金投入が必要なのに自分から道をふさぐ テスラの電気自動車(EV)は都内ではちらほら見かけるようになっているが、基本的に高級外車に飽きた富裕層がセカンドカーとして買う場合が多いものと見られる。売り文句としては走行中に排気ガスを出さないクリーンな車、ということが挙げられるが、東大名誉教授の御園生誠氏によると、日産ノート・リーフで生産から走行終了時までのCO2消費量および各種イン

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【上級者向き】小泉進次郎氏の石破支援表明以外、面白みのなくなった総裁選

だがまだ波乱の余地はある 9月の自民党総裁選では、安倍・石破の一騎打ちの公算が強いが、すでに主要4派閥が安倍首相続投支持を表明しているため、安倍氏が国会議員票の7割を固めたことになり、一般党員の支持が多いとされる石破氏が勝つためには残り3割の国会議員票を固めたうえで地方票の7割以上を確保する必要がある。岸田氏が立候補を断念し所属の宏池会が安倍支持に回った時点で、基本的な構図は「安倍3選ほぼ確実」

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【上級者向き】株式よりも現金の蓄積を優先させる不思議な日本人という人々

資金循環勘定で分かる日本人の金融行動 先日書いた通り、今の日本の株式市場は8割方の売買が外国人によるものであり、おそらくその8割が短期売買を主とする広義の「ファンド筋」と呼ばれる投資家によるものである。短期的には、上がるのも下がるのも、物色対象の流れも、彼らの動き次第である。なぜそんな情けない事態になったのかといえば、国内の投資主体が揃いも揃って株式投資に消極的だからである。 経済学の本を

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【上級者向き】日銀政策会合、数字変更ないが事実上の買い付け縮小

基本方針は維持するが、実態に合わない市場介入は減らしていく 昨日まで開かれた日銀金融政策決定会合は久しぶりに注目された。事前に各報道機関やエコノミストが一斉に予想や事情説明をしていたうえ、今回の決定は大枠で現状維持、問題が生じているところだけ部分的手直しという穏健な内容だったので、マーケットに波乱はなかったが、インプリケーション(言葉にされない狙いや思い)はたっぷり含まれていたと感じている。

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【初・中級者向き】映画「ウインド・リバー」とヘッジファンドの北朝鮮投資作戦

2018・7・29 たった4館で公開されたが、世評が高く、全米で6週連続してベスト10に入ったヒット作。2017年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞に輝いた。 題名の「ウィンド・リバー」とはワイオミング州の地名で、ネイティブアメリカンの保留地だ。広さは東京の4倍強。自治権があり、連邦政府の関与はないに等しい。主人公のコリーは合衆国の役人だが野生動物保護局〈FWS〉で、ただ一人で

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【上級者向き】日本株の動きは外国人動向で決まる、そもそも日本人は株が嫌い

株の存在感が全然違う、4000兆円保有する米国人、せいぜい170兆円の日本人 毎週の投資主体別動向を見ると、株価が上がった週は外国人が買い越しており、下がった週は売り越している。そりゃそうだろう。売買の中心になっている投資家が買いに回れば上がり、売りに回れば下がるのが当然だ。6月の現物株の売買は112兆円だったが、うち6分の1を占める証券会社の自己売買分を除く、委託注文(客注)のうち外国人が74

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【初・中級者向き】映画「セラヴィ」と中国習近平の野望の失敗

2018・7・22 フランスで大ヒットしたコメディというので観たが、確かに笑える。主な役としては一人も若い女優は出てこず、50代のジイさんばかり、日本なら企画段階でボツだろう。   ウエディングプランナー会社の社長が主役で、美しい古城でのウェディングを頼まれる。ところが新郎がとんでもない自己顕示欲のカタマリで、3時間もスピーチしたり、アドバルーンに引き上げられて大回転し

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