「 マーケットEye 」 一覧

今度も日銀は動かないだろう、大恥をかくことになるから

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1369(2016年1月28日) 次の緩和には財政との協調が必要、現状では全く準備がない 年初からマーケットが大崩れしたことから、例によって市場スズメたちが日銀に対し追加緩和コールを叫んでいる。だが、今回も日銀は動かないだろう。毎回言っているように、日銀は毎月膨大な資金の追加投入をしており、言葉の正しい使い方として「追加緩和」というのは正しくない。強

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原油安メリットは企業に集中、株の実質価値は上昇中

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1368(2016年1月25日) 原油安で貿易収支が10兆円改善、そのお金は誰のふところに 一昨年辺りまで、筆者の想定よりも株式市場が強い動きで推移することが多く、木村はえらく弱気だなと感じた読者も多かったかもしれない。今振り返ると、資源国系のSWFが高値原油を売って余ったお金で闇雲に株を買っていたからそういうことになったのだと推測が付く。今はその逆

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映画「鳥」と世界的株価急落の分析(オマケ付き)

  ご存じヒッチコックの名作。急に鳥が人間を襲い始める。その恐怖がめちゃコワーい。しかもなぜ攻撃して来るのか全く分からないところがなお恐ろしかった。原作はデュ・モーリア、主演ティッピ・ヘドレン。恋人になるロッド・ティラーがいかにも強そうに見えて、しかも終わりに恐怖に震えるところが皮肉だった。   ひどい年明けだった。日経平均は12月30日の1万9033円か

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目先底入れの公算大、動くべきは日銀でなく、企業だ

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1367(2016年1月22日) 原油がオーバーシュートの後に急反発、ショートカバーが殺到 裁定解消が大幅に進んでいる。水曜日の終わりで東証報告分は買い残が15.1億株、売り残が2.4億株となっており、差し引き12.7億株。12月上旬は21億株前後あったので、9億株減少した。なお、そのほとんどはTOPIX型で、225型の解消はあまり進んでいないことを

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安心してください、買ってますよ

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1366(2016年1月18日) 年金がリバランスの買いを入れる、換金売りの出尽くし待ち 予想されたことではあったが、9月末安値を225、TOPIXとも割り込んだため、これで12年末以来のアベノミクス相場はひとまず終了したことが確認された。昨年央のに形成したダブルトップ型が4年半サイクルの天井となった公算が非常に強くなり、今後そのボトムを探る展開にな

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映画「ライムライト」と底値をつけつつある株式市場

  ご存じチャップリンの名作。63歳のときの監督、主演だ。人情噺と自分のコメディのシーンで、それを美しい音楽でつなぐ。泣かせる話で実にうまい映画だ。 落ち目の老コメディアンはガス自殺しかけた若いバレリーナを救う。クレア・ブルームがこの一作でスターに。チャップリンは励まそうとして、数々の人生訓を言う。 「宇宙の何よりも貴い『生きる』という奇跡を消してはいけない。星

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弱気相場入りの様相、原油が大きく下がった別の理由

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1365(2016年1月14日) 支持レベルを次々に割り込む、夏のダブルトップが天井に 今日もとんでもない一日だった。225の高安の値幅は450円、後場に売り直され一時は773円安まであり、そこから大引けに向けて300円戻したことになる。本日の日足は前日から大きく下に放れてからさらに大きく売られたものの、安値からは引き戻し、長い下ヒゲを残した。一応底

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