「 マーケットEye 」 一覧

腰だめのマイナス金利

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1380(2016年3月7日) 黒田総裁は物価を楽観、マイナス金利は見せ札かも いくつか外国中央銀行の金融政策の基本方針について書かれたレポートを読んだ。そこで感じたことは、日本以外の主要国中央銀行では概ね2%の物価上昇率を目標とするインフレターゲットが常識であり、日本銀行だけが唯一の例外だった。おそらく日銀がその設定を渋っていたのは、政策決定を司る

続きを見る

映画「ヘイトフル・エイト」と私の1万9000円目標

クエンティン・タランティーノの最新作で最高傑作。先日のアカデミー賞では音楽のエンニオ・モリコーネが受賞しただけだったし、作品賞、監督賞にノミネートもされなかった。バカじゃなかろか。タランティノが自分のスタイルを極めた作品なのに。 https://youtu.be/5WJA3qPjU1w 西部劇であり本格密室ミステリーでもある。セリフの切れ味、映像の美しさ、そしてストーリーの展開では「ウ

続きを見る

市場の混乱は収束し、業績相場へ
長谷川慶太郎
買いの銘柄、売りの銘柄

3月3日、ひなまつりの日に日本個人投資家協会は「JAII株式セミナ࣮ー ࠘大混戦の政治࣭市場を読むࠗ」東京・日本橋にて開催しました。長谷川慶太郎理事長の講座「大局を読む 世界はこう激変する」をノーカットでお届けします。毎度のことながら、あっと驚く要素が満載です。 混迷の度を深めて参りました世界的な株式市場の混乱はようやく収束しそうでございます。どう収束するかといえば、業績が原動力になりま

続きを見る

しばらくリスクオンモード、4月以降18500円へ

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1379(2016年3月4日) 金余りの国内資金が株式にシフト、自社株買いも急増 株式市場は中期サイクルの上昇トレンド局面にある。日経225は2月12日安値14865円で中期サイクルの安値を付けたことが確定した。順当なら10-13週程度は強気バイアスが主導する展開となる。少なくとも5-7週程度の短期サイクル2つは上昇を続けるはずなので、外部環境によほ

続きを見る

問題意識を共有しただけのG20

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1378(2016年2月29日) 状況に大きな変化はなし、引き続き中国経済に不安感 今回の上海G20で何かインパクトのある結論が出てくると予想した人は少なかったと思うが、案の定、現在の世界経済が抱えている問題点を整理、指摘し、「何とか対応していかなくてはなりませんね」「うんうん」と話し合っただけで終わった。今回のホスト国である中国の株価は週明け2.9

続きを見る

映画「ディーパンの闘い」と円高・株安のHF仕掛け

第68回カンヌ映画祭で最高賞を獲得した秀作。難民が滞在を許可されたのちに文化や環境、言語の違いで直面する差別やアツレキ。そこから発生する暴力的破壊を取り上げている。監督は「真夜中のピアニスト」のジャック・オディアール。 https://youtu.be/18U34kIZu38 26年間も続いたスリランカ内戦の「タミル解放の虎」の兵士で、政府軍との戦闘で妻子を失ったディーパンは赤の他人を

続きを見る

結局債券よりも株の方がリターンが高そう

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1377(2016年2月25日) 国内年金も株式組み入れを高めざるを得ない 先週、日経でGPIF以外の年金基金の運用状況が報道された。GDIFは一昨年以来日本株、外国株をそれぞれ総資産の25%を目途に引き上げるべく行動していたのに対し、その他の年金基金ははるかに慎重な運用姿勢で、9月末時点で日本株の組み入れはまだ20%にも届いていない。結果的に国内債

続きを見る

PAGE TOP ↑