基本の話by前田昌孝(第43回、好転する投信の運用)

内外の株式相場の上昇に支えられ、7月に入って公募投資信託の運用成績が急速に好転しています。筆者が動向を点検している約600本の状況をみると、年初来リターンが黒字のファンドは6月末には46%でしたが、7月末には約70%に増加しました。多くの投資家はホッとしていることでしょう。何が運用成績を押し上げたのか、検討してみましょう。 いちばん誤解されていること 投信の運用に関して一般に誤解され

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第2回:投資系YouTube広告に潜む罠 ― 高利回りは本当に安全か?

■ はじめに 「毎月配当で20%の利回り!」「年利30%確実!」YouTubeで投資関連の動画を見ていると、こうした魅力的すぎる広告に出会ったことはありませんか? 実は、これらの広告の中には、詐欺や危険な金融商品への誘導が多数含まれており、実際に被害が報告されています。特に初心者投資家やリタイア層が狙われるケースが多く、注意が必要です。 ■ 実際にあったトラブル

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映画「ハンターキラー 潜航せよ」とトランプ2.0の「終りの始まり」。そして今後の政局

2025・7・27(第1283回) <アマゾンより> 潜水艦ものは、地上と海中とに分れる。「眼下の敵」などがあるのを鑑みていい作品が多い。私はこれも好きだ。ジェラルド・バトラーの艦長ぶりが魅力的で、CATVで観た。バトラー主演ものとしては興行収入がイマイチだったらしいが、私にはけっこう面白かった。ついでに「ハンターキラー」とは攻撃型潜水艦を意味する。 トランプ2.0に対

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第1回:急増する「証券口座の乗っ取り」被害 ― 資産を守るために今できること

■ はじめに近年、特殊詐欺の手口が巧妙化しており、特に「証券口座の乗っ取り」を伴う被害が投資家の間で急増しています。犯人は、電話やメール、SNSなどを通じて個人情報を聞き出し、本人になりすまして証券会社の口座にアクセス。株式や投資信託を勝手に売却して資金を奪うという悪質な犯罪です。 あなたの大切な資産を守るためにも、最新の詐欺手口とその対策を知っておくことが不可欠です。

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映画「プレステージ」と参院選挙

2025・7・20(第1282回) <アマゾンより> 舘ひろしのキザっぽいところにひかれて、CATVで観た。2人のマジシャンンの物語で、クリストファー・ノーラン監督、主演はヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール、助演にスカーレット・ヨハンソン、マイケル・ケイン、それに何とデヴィッド・ボウイが出ている。 ストーリーは省くが、マジックが次の三段階によることがわかった。

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カフカ「変身」と日本の投資と起きつつある革命

2025・7・13(第1281回) <アマゾンより> 先を見る、予測する、という商売でやって来た。おかげ様で8月27日90才になるが、まだやれる。というのは、10月、11月迄講演会の依頼があるからだ。このブログも電話ですぐ反応がある。頑張らなくちゃ。 私の慶応義塾大学時代の白石ゼミで、実例を挙げる。トヨタに入社し副社長まで昇進したKという男。親は大手紡績の役員で私も泊め

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希望と期待が過剰に膨らんでいるマーケット

価値の裏付けのない資産に資金が集中している 最近上昇が目立っているのは、ビットコインとNVIDIAの株である。両者に共通するのは、時価総額の巨大さと、収益還元法による価値評価に適していないことである。暗号資産は、一部のステーブルコイン(裏付けとなる資産があり通貨と連動)を除くと、単に帳簿に記録された数値に過ぎないので、収益を生まず、伝統的資産より高いリターンが上がると信じる根拠はない。

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