四半期開示は廃止した方がいい。年間決算報告書は統一を。
岸田首相が分配重視の「新しい資本主義」を主唱している。それを具現化するために資本市場改革を訴え、①金融所得課税の強化、②自社株買いの規制導入、③四半期開示義務の廃止を掲げ、6月に行われる参院選後には法改正に持ち込む方向で検討を進めている。 ①の金融所得課税については、富裕層に絞った金融資産課税としての「富裕税」の導入で対応すべきであるし(過去記事はこちら)、②の自社株買いは、株主還元率が80
岸田首相が分配重視の「新しい資本主義」を主唱している。それを具現化するために資本市場改革を訴え、①金融所得課税の強化、②自社株買いの規制導入、③四半期開示義務の廃止を掲げ、6月に行われる参院選後には法改正に持ち込む方向で検討を進めている。 ①の金融所得課税については、富裕層に絞った金融資産課税としての「富裕税」の導入で対応すべきであるし(過去記事はこちら)、②の自社株買いは、株主還元率が80
2022/04/01 | 上級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝
株式投資は何のためにするのでしょうか。先日も新聞の電子版を読んでいたら、次のような記事がありました。「日本の高度成長期には銀行が個人から集めた預金を融資や投資に振り向け、企業に成長資金や事業運営資金を提供していた。昨今はそのお金の流れが機能しないから、家計が直接、企業に成長資金を提供しなければならない」 本当に眼力があるかどうかは別として、銀行は融資や投資のプロです。銀行が役割を十分に果た
1955年公開の古い映画。音楽の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」の方が、ロックンロール時代の幕明けの作品として有名だ。 むしろ悪役の生徒役のヴィック・モローの方が、後年、大人気だったTV映画「コンバット」のサンダース軍曹役で名を残している。 主役のダディエ(グレン・フォード)はNYの不良少年ばかりが集まったクラスの担当になり、悪戦苦闘する。3度、教壇から離れその都度考え直して復帰
2022/03/22 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
ウクライナ戦争で地政学的問題が最上位に浮上 このレポートのタイトルは「直感」「洞察」である。これに即して議論を進めるので、筆者の知らない事象や想像力を越える部分については放念願いたい。 今年のキーワードはTIGERであると書いたが、大方の想定を覆す形でウクライナ問題が表面化した。現時点ではこれが世界の最優先課題であり、相場動向を左右することは明ら