ネガティブな需給要因が重なる、しかし一過性の公算

期末のリバランスに225絡みの投機要因が売り圧力に   市場関係者の間では常識化しているが、昨年の5月頃から毎月最終日は下がるというジンクスがある。過去17か月のうちプラスだったのは昨年6、8月と今年8月だけ。下げた14月のうちTOPIXで1%以上の下げとなったのが9回あり、その平均下落率は1.95%。これは半端な下げじゃない。ついでにその翌日、最初の取引日を調べたら11勝6

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政権刷新に揺らぐ株式相場

2021/10/04 | 上級, 有料記事

予想が的中したか外れたかは別として、9月29日に岸田文雄氏が自民党の新総裁に選出された。8月27日に同氏が総裁選への出馬表明をしたことが日経平均株価の3万円乗せの原動力にもなったから、岸田新首相への市場の期待は大きいといえよう。とはいえ晴れの日の日経平均は9月に入って2回目の600円超の下落。海外発の悪材料で株式相場は難しい局面に入っている。 世界の株式相場は新型コロナウイルスの感染者の増加

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映画「空白」と、恒大問題で一時的に下げた相場、そしてジム・ロジャーズの戦略第1082回)

恐らく今年の邦画のベストスリーに入るであろう傑作。主演、助演の俳優がみなうまい。作品賞、主、助演賞をかっさらうのではないか。監督は「ヒメノアール」の吉田 恵輔。 舞台は、漁港のある田舎町。 女子中学生が万引きをしようとしたところを、店長(松坂桃李)に見つかり、逃げようとしたところを車でひかれてしまう。親の充(古田新太)は娘が万引きするわけがないと信じて、関係者を厳しく追及するモンスタ

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東京が国際金融センターになるために望むこと

東京は近い将来、ニューヨークやロンドンに次ぎ、香港やシンガポールを凌ぐアジアのハブとしての国際金融センターになれるのか。 国際金融センターに明確な定義はないものの、世界中から多くの金融機関や投資家、優秀な人材、資金、情報が集まり、グローバルな金融取引がおこなわれる都市を指している。 わが国では1980年代頃から国際金融都市構想(以下、センター構想)が折に触れて話題となり注目されてきた。

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中国で取り付け騒ぎはどう進行するだろう

ついに始まった中国の金融崩壊   ずいぶん前から中国の過剰融資と不動産バブルの危険性を言い続けてきたから、今回の中国恒大のデフォルト騒ぎには驚いていない。債券市場では同社の債券が大幅な額面割れで取引されており、同社の破綻は時間の問題であるのは周知の事実だったはずだ。また証券市場で公開されていない企業や団体には、これと同様あるいはもっとひどい案件が山ほどあると推測できるのに、多

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中国の金融システムが重大危機に

急膨張していた中国の信用市場、不良債権化で猛烈な収縮へ   中国恒大が国内向け債券の利払いを行ったため、ひとまず危機は遠のいたと見て市場は反発しているが、給料や仕入れ代金が払えない会社に信用などあるはずもない。現に6.5%を保有する2位株主は全株売却を決定し昨日その8分の1を市場で売った。中国の高層住宅の多くが、地方政府が資金繰りのため開発会社とグルになって高値に煽って投資家

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【投資初心者必見】資産を大きく育てるはじめの一歩

スポーツでも芸ごとでも、一流になる人はほとんど習い始めた時期が早い。これは外国語でも勉強でも同じだね。早い時期から始めた方が、頭に余計な物が入っていないし、柔軟性が高いから、いい形で学習できる。 もう一つ大事なことは、技術のレベルと練習時間には強い比例関係があるってことだ。ある音楽大学で学生の年間練習時間と、彼がどんなレベルまで到達したかを調査したところ、やっぱりトップレベルになった学生は

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