「 基本の話 」 一覧

基本の話by前田昌孝(第19回、金利上昇と株式相場)

<日銀が金融政策を変更> 日銀が7月28日、金融政策の変更を発表しました。これまで10年物国債の利回り変動幅の上限をプラス0・5%に置いていましたが、上限超えを許容し、市場から国債を買い入れる指値オペの水準を1・0%にするという内容です。この決定を受け、国債の利回りは短期から超長期まで一様に上昇しました。株式相場にはどんな影響が考えられるのでしょうか。 国債の残存年数を横軸に取り、利

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基本の話by前田昌孝(第16回)

<官製市場、うまくいくのか> 岸田文雄首相が資産所得倍増プランを掲げているのを受け、金融庁がさまざまな仕掛けを講じ始めています。本稿ではそれらを紹介しようと思いますが、市場関係者の間からは「官僚の発想で何かしようとしても、生きたマーケットで機能するはずがない」との声も出ています。「貯蓄から投資へ」は実現するでしょうか。  第一の仕掛けは言うまでもなく、少額投資非課税制度(NISA)の

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基本の話by前田昌孝(第14回)

<SMBC日興証券事件の本質> 「相場操縦事件」として報じられているSMBC日興証券の不正取引事件について、2月13日に東京地裁(神田大助裁判長)が初めての判決を下しました。求刑をも上回る追徴金を科すことで、「悪質な行為」を排そうする判決に見えましたが、筆者は一連の判断にはいまだに疑問を持っています。外見上、相場操縦と認定できる行為があったのかもしれませんが、そこが諸悪の根源とは思えないか

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基本の話by前田昌孝(第12回)

<ROEとPBRの関係> 2022年の東京株式相場は4年ぶりの下落で終わりました。上場企業の自社株買い以外にこれといった買い手もなく、日本経済の地盤沈下ぶりを如実に示した1年だったともいえます。だからというわけではありませんが、12月31日の日本経済新聞の社説には「東証は株価を上げる努力を引き出す強制力のある仕組みを検討すべきだ」といったヒステリックな論調もみられます。しかし、これはさすが

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基本の話by前田昌孝(第11回)

<NISAの拡充は偏った税制> 2022年11月には老後に向けた資産形成に関係して、2つの大きなニュースがありました。一つは積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の拡充、もう一つはみずほフィナンシャルグループが企業年金を確定拠出年金に一本化することです。「貯蓄から投資へ」を促す点でいい話だと受け止める人が多いかもしれません。しかし、筆者は老後に向けた資産形成を一か八かの世界に持

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基本の話by前田昌孝(第10回)

<なぜ指数に勝てないか> アクティブ運用の投資信託の過半は、運用成績がベンチマークの株価指数に勝てないことが定説になっています。株価指数への連動を目指すインデックス投信に比べて運用報酬が高いからというのは1つの理由ですが、実は報酬控除前でも勝てないのです。「運用が下手だから」というわけではありません。「リスク商品への運用は、もともとそういうもの」というのが筆者の認識です。 米国の指数

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基本の話by前田昌孝(第9回)

<金利上昇、何が怖いか> 株式の投資家にとって鬼門の9月が終わりました。なぜ警戒されていたのかというと、過去の実績で12カ月のうち、最も下落しやすい月だったからです。その経験則が裏切られることなく、今年は内外の株式相場は大きく下げました。日経平均株価も月間で2154円もの下落。世界の債券相場の「暴落」とも呼んでいい下げが、株式相場にも大きくのしかかった1カ月でした。 債券相場の下落は

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