「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

【初・中級者向き】映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」と私のトンデモ・シナリオ

(第965回)2019・6・3  舞台は1956年の東ドイツの産業都市で、主人公はそこの高校生たち。こんな長い題にしないで英語版の「静かなる革命」の方がずっといいと思うが。 男子生徒2名が列車で西ベルリンへ、祖父の墓参りを口実に出かける。当時はまだベルリンの壁はできておらず、比較的自由に往来できた。 映画館でハンガリー動乱を伝える映像を見て、市民数千人が殺され、著名サッカー選手も含んでいたと

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【初・中級者向き】映画「キングダム」と中国が米国に仕掛ける超限戦

4月中旬の上映開始以降ずっと興行収入上位を続けているヒット作。面白いから、と勧める向きがあって観た。 舞台は紀元前245年の春秋戦国時代の中国。西方の王国秦。戦災孤児の信と漂の二人は奴隷にされるが、いつか大将軍になる夢をもって剣の修行をしていた。そこに大臣が村に通りかかって漂は王宮に召される。実は若い王にそっくりの漂は影武者として王宮に入って、その後、王の弟が起こしたクーデターで殺されてしまう。

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【初・中級者向き】映画「知りすぎていた男」と米中関税戦争と漁夫の利を得る日本

2019・5・19(第963回) ご存知のヒッチコック監督の名作で、ジェームス・スチュアートとドリス・ディの共演。「ケ・セラセラ」の歌で有名だ。 同監督の1934年の「暗殺者の家」のリメイクでもある。大違いはドリス・ディの歌がヤマ場になっているところだ。 最近ドリス・ディが97歳で亡くなった。ヒット曲の「センチメンタル・ジャーニー」や「アゲイン」「二人でお茶を」なんて、ラジオで何回も聞いた。

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【初・中級者向き】映画「007/ユア・アイズ・オンリー」米中関税戦争とヒンデンブルグ・オーメン

(962回)2019・5・12 007シリーズ12作目。原題は「極秘」という諜報用語だが、映画のラストでボンドとヒロインが「ムーンライト・スイム」つまり月下の海を裸で泳ぐのだが、ここでヒロインが「あなただけに見せるのよ」という。相当に色っぽいなあ。 この作品はミサイル攻撃用の新型発信機ATACの英国対ソ連の争奪戦。これにギリシャの密輸業者が絡む。ヒロインの両親は海洋学者だが、英国諜報部のための

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【初・中級者向き】映画「お熱いのがお好き」と急展開する日本と南北朝鮮関係、それと株

映画(第961回)2019・5・5 アメリカ映画協会(AFI)が「喜劇映画ベスト100」の第一位に選出したビリー・ワイルダー監督の名作。マリリン・モンロー、トニーカーチス、ジャック・レモンの主演で、男優二人の女装が有名だ。 題が変わっているがマザーク―゙スの2曲目からきているとか、日本の「セッセツセ」 似た手遊び歌で「(おかゆが)お熱いのが好きな人も、冷たいのが好きな人も、9日前からの残り

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【初・中級者向き】映画「隠し砦の三悪人」と10連休後の株価上昇を予測する理由 

(第960回)2019・4・28 黒澤明は本当にすごいと思う。「用心棒」がマカロニウエスタンを生み、「七人の侍」が荒野の七人シリーズ。そしてこの「隠し砦」は冒険映画、特にスターウォーズを生んだことで有名だ。雪姫とレイア・オーガナ姫、又七と太平のR2D2とC3POといった具合に。 この映画の面白いところはヤマのようあるが、真壁六郎太(三船敏郎)と又七(藤原釜足)と太平(千秋実)がお互いに信用せず

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【初・中級者向き】映画「続・夕陽のガンマン」と米中貿易交渉決着と「その次」 

(第959回)2019・4・21 1966年のこのマカロニ・ウエスタンの傑作を。私はまずボストン、次にNY、最後に東京、計3回も観た。この映画の最終場面の決闘シーンの巨大セットを復活させる映画「サッドヒルを掘り返せ」が最近撮影された。それほどファンが多く、強い印象を残す作品なのだろう。 原題は「善玉、悪玉、卑劣漢」。クリント・イーストウッド主役、セルジオ・レオーネ監督の「荒野の用心棒」「夕陽の

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