「 今井澂 」 一覧

映画「素晴らしき哉、人生!」と金融市場でのリーマンを思わせる異変

私は先週、岐阜の大手会計事務所での講演会に招かれ、その前夜に夫婦で長良川の鵜飼いを見物させていただいた。11人の招待客の中に岐阜県の有力金融機関のトップが「私はイマイ先生のブログの愛読者で、次の映画にこれを使ってください」と、この作品のDVDをプレゼントしていただいた。  幸い、というか、このブログ「まだまだ続くお愉しみ」にこの「素晴らしき哉、人生!」は取り上げたことがない。有難くDVDを

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映画「オール・ザット・ジャズ」と市場が織り込み始めた意外な近未来

 BSで久しぶりに見たらなんと3回も!繰り返して観た理由は、圧倒的なダンスシーン、それにロイ・シャイダーの主役がなんとも凄かったからだ。もうひとつ、監督のボブ・フォッシーが自分の死期が近いのを悟った上の作品なので、自らの死をドラマ化した。84歳の私としては、これが身近に感じられたからだ。  舞台はブロードウエイ。ミュージカルを準備中の舞台監督ジョー・ギデオン(ロイ・シャイダー)は酒と女とヘ

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映画「SHADOW/影武者」と内閣改造の(十分あり得る)失敗

      (第980回)2019・9・8  チャン・イーモウ監督の待望の新作で、しかもあの「HERO」「LOVERES」のようなアクション武侠もの。前2作のような華やかで美しい画面作りを期待していたが、今回は水墨画風の白黒を中心としたこれまたセンスの良い作品に仕上がった。流石名監督と言われるだけのことはあった。  時は戦国時代の中国、小国沛

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映画「ワンス・ア・タイム・イン・ハリウッド」と内閣改造後の積極財政への転換

レオナルド・ディカプリオとブラピ、クエンティン・タランティーノ監督の組み合わせ。しかも「10本限り」と宣言しているタランテイーの9本目。わき役にアル・パチーノやカート・ラッセル、ブルース・ダーンときたら映画ファンにはたまらない。  結論から言うと、残念ながら駄作に近い失敗作であった。終わりの方に近くなればなるほど手抜きになってゆく。  お話は良く出来ている。1969年。人気が衰えか

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【初・中級者向き】映画「ダンスウイズミー」と文在寅大統領の自己催眠と米中関税戦争

2019・8・26(第978回) ミュージカル映画で困るのは、新作の曲に対して、耳がなれるまでに時間がかかることだ。しかし今回のこの「ダンスウイズミー」では、私もよく覚えている定番の曲がズラリと並んだ。たとえばー 井上陽水作の「夢の中へ」 キャンディーズのヒット「年下の男の子」 山本リンダのヒット「狙いうち」 これに「浜辺の歌」。さらに結婚式をメチャメチャにする「ウエディング・ベル」。

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【初・中級者向き】映画「千と千尋の神隠し」と8月の嵐の後の投資作戦

(第976回) 2019・8・18 ご存知の通りの宮崎駿監督の傑作で日本歴代興行収入第1位。第75回アカデミー長編アニメ映画賞と、第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得している。 千尋という名の10歳の女の子が、父母と三人で引っ越し先の向かう途中に立ち寄ったトンネルから神々の世界に迷い込んでしまう。父母は神々の食物を食べてしまったために豚に変えられた。千尋も帰り道を失って消滅しそうになるが

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【初・中級者向き】映画「崖の上のポニョ」と債券バブルの崩壊

(第975回)2019・8・11 ご存じの宮崎駿氏の原作・脚本・監督の長編アニメの秀作。2008年公開当時、まだ幼かった孫娘が「ポーニョ ポーニョ さかなの子」とかわいい声で歌ったのが忘れられない。 魚の女の子のブリュンヒルデ(本名)は、海の女神の母と魔法使いの父に育てられている。或る日、家出して海岸にやってきたこの女の子は、ジャムの空き瓶に頭が挟まって抜けなくなったところを、保育園児の宗介に

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