「 今井澂 」 一覧

【初・中級者向き】映画映画「用心棒」とTOPIX600ポイント説

ご存知黒澤明の傑作だ。三船敏郎演じる桑畑三十郎が上州の街道宿で、やくざ親分二人が対立しているところにふらりと立ち寄る。そこに人の手首をくわえた犬が走ってくる。これだけでこの宿場の状況が明瞭だ。その前と後とでは三十郎の目と歩き方が、一変する。凄い導入部だ。 居酒屋に入ってメシを食べている間に、主人の権爺が、親分の清兵衛と一の子分だった丑寅との対立が激しいこと、二人にはそれぞれ絹問屋と酒屋のスポンサ

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【初・中級者向き】映画「天国でまた会おう」と日銀追加金融緩和とヘッジファンド

「その女アレックス」の面白さは読んだ人にしかわかるまい。二転、三転、私はびっくりさせられた。その作者ピエール・ルメートルがミステリでない分野で、しかもフランス最高の文学賞のゴンクール賞を獲得した小説が映画化されて200万人が見た大ヒット。映画の出来もよく、セザール賞で13部門でノミネートされ5部門を受賞した。 時代は第一次大戦終戦間際、好戦的な中尉プラデルの悪事に気が付いた二人の運命が交差する。

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【初・中級者向き】映画「運び屋」とテクノ冷戦と次の「アップル・ショック」

クリント・イーストウッドの10年ぶりの主演・監督の最新作。8月に84になる私としては89歳のクリントの活躍は本当に心強い。オレも頑張らなくっちゃ。 原題は「THE MULE」動物のラバつまり雄ロバと雌馬の雑種のこと。「麻薬を密輸するために外国から雇われる素人旅行者」の意味らしい。 ストーリーは方々で紹介されているが、実話をベースにしており、90歳の退役軍人で達人園芸家が、ビジネスに失敗し差し押

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【初・中級者向き】映画「翔んで埼玉」と日韓関係と3月買い場

私の生まれは江東区深川清澄町だが、小、中、高と埼玉県浦和市、現在のさいたま市浦和区で育ったいわば準埼玉県民だ。昭和20年3月10日の東京大空襲で深川の家は焼け出され、祖父の隠居所だった浦和にコロがり込んだ。 本当は埼玉を、からかいまくる映画だから、パンフレットにも「埼玉の皆様、映画化してゴメンなさい」。とある。でも映画館は満員だし、皆ゲラゲラ笑っているそうだ、と聞いてさっそく観たが、びっくりした

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【初・中級者向き】映画「サムライマラソン」と最長景気記録更新と今・来週の市場の 激動

主演の佐藤健が妻のお気に入りで、私としては珍しく試写会で見たのに2回目を。時代劇なのに英国人の監督、しかも注意してみたら黒澤明監督作品のオマージュが沢山ちりばめられていて、面白かった、エンターテイメントとしてまずまずじゃないかな。 安政2年(1855年)安中藩の藩主・板倉勝明は心身鍛錬の目的で、50歳以下の藩士96名を安中城門から碓氷峠の熊野神社まで29キロ強を徒歩競争させた。「安政遠足(とうあ

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【初・中級者向き】映画「メリー・ポピンズ・リターンズ」とジョージ・ソロスが 私によこしたメール

私は本作を観る前に1964年の「メリー・ポピンズ」を見直したが、今回の「リターンズ」は旧作をほぼなぞったストーリーの組み立てだ。当たり前か。メリー・ポピンズがバンクス家にやってきて子供たちと楽しく歌って踊って、空に帰ってゆく。 大きな違いは、やはり「時代」だろう。前作は1911年、今回は1935年のロンドン。前回は大好況、今回は大不況。この間に第一次世界大戦があり、世の中は暗い。 メリー・ポピ

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【初・中級者向き】映画「マスカレード・ホテル」とジワジワ迫る今年の買い場

東野圭吾作品の映画化は多いが、私は「ガリレオ」シリーズの福山雅治、「新参者」シリーズの阿部寛が適役だったので、この「マスカレード」シリーズがだれを主役にするのか関心があった。ところがパンフレットを見たら、東野氏は主役の新田警部補に木村拓哉を想定していた。なるほど、私は長沢まさみも適役と思う。 「マスカレード」とは仮面舞踏会の意味だが、ホテルに来る人は本当の自分の顔の上に面をかぶっているという意味

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