投資に強くなる投資家メディア【ジャイコミ】個人投資家を目指す人、投資に強くなりたい人のマーケット情報配信中
2022/08/22 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
異常な米債券相場が正常化、米金利上昇は円安のエンジン 最近の世界のマーケットは、大幅利上げにも拘らず債券利回りが急低下するなど、常識的な動きから外れている。過去にもそんな指摘をすることがあったが、毎回、バイオンリー(買い持ちのみの中長期投資家)以外の、短期系ヘッジファンドと目先筋が大挙して出動した場面であった。その後反動が訪れるのは当然のことである。
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景気は間違いなく上向きだが、肝腎の電気が足りない 筆者は日本の景気に楽観的である。確かに、足元の物価上昇に比べ賃金の上昇が遅れているため、実質所得はマイナスになっている。収入の全部が、年金や預貯金の取り崩し、公的支援である弱者にとっては非常に厳しい状態だ。しかし、働いている世代の多くは、このまま低賃金が続くことはないと感じている。何から何まで値上がりしている状態で、同じ価
2022/08/15 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
意欲ある若者たちの出会いが成長機会を産む 動機に不純な点がなくもないが、標記の都内の2国立大学の統合案はいい線を突いており、きっと大成功になるだろう。第一に、世界の経済成長は新発見、新発明、新しいアイデアに基づいた商品など、必ず「新」という接頭語が付く。残念なことに日本人は内向き志向が強く、特に大勢集まると、必ずと言ってよいほど保守的になる悪癖があり、新たな発想が生まれに
2022/08/08 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
市場の来年利下げ期待を大きく裏切る結果に 5日発表の7月分米国雇用統計は、最近市場に広がっていた「米国が来年半ばには利下げに転じる」という思惑に対し、それは全く根拠のない風説であると引導を渡すような内容だった。非農業雇用者数は、前2か月分とも上方修正したうえで、事前予想25万人増加に対し52.8万人の増加。平均時給は予想が前年比4.9%上昇だったものが5.2%上昇となった
債券のオーバーシュートが為替にも波及 米国市場は、大幅な短期金利の引き上げと業績悪化にも拘わらず、材料をそれぞれ自分に都合よく解釈して早期の利下げ期待、悪材料出尽くしという反応の仕方をしている。10年債利回りは一時2.52%とFFレートの水準に接近、NYダウは一時33000ドルに迫る場面があった。メディアではGAFAMの決算を好感したと報じているが、筆者の受け止めた市場の
2022/08/01 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
「FEDに逆らうな」が鉄則なのにケンカを売っている 米国の証券運用者にとっては、FED(つまりフェデラルリザーブボード、FRB)に逆らうなは誰でも知っている常識である。金融政策における絶対権力者であり、常時とはいえないが、マーケットの方向性を牛耳る存在なので、それに逆らったポジションを持つことは極めて危険であるからである。それでFEDウォッチャーと呼ばれる人々が、鵜の目鷹
米国の分断化もウクライナ侵攻も宗教的要因が大きい こんなテーマで書こうと思ったのは、バイデン政権は中間選挙での敗北と年齢面から、4年で終わると確信したからだ。今回のコロナ感染もその思いを強くさせる。中国・ロシアとの対立、国内の分断化などの難問を、80過ぎの老人に任せようとは考えないだろう。24年11月の大統領選挙では、誰が大統領になるか全く見当がつかなくなり、予備選挙に向