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2022/08/08 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
債券のオーバーシュートが為替にも波及 米国市場は、大幅な短期金利の引き上げと業績悪化にも拘わらず、材料をそれぞれ自分に都合よく解釈して早期の利下げ期待、悪材料出尽くしという反応の仕方をしている。10年債利回りは一時2.52%とFFレートの水準に接近、NYダウは一時33000ドルに迫る場面があった。メディアではGAFAMの決算を好感したと報じているが、筆者の受け止めた市場の
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2022/08/01 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
「FEDに逆らうな」が鉄則なのにケンカを売っている 米国の証券運用者にとっては、FED(つまりフェデラルリザーブボード、FRB)に逆らうなは誰でも知っている常識である。金融政策における絶対権力者であり、常時とはいえないが、マーケットの方向性を牛耳る存在なので、それに逆らったポジションを持つことは極めて危険であるからである。それでFEDウォッチャーと呼ばれる人々が、鵜の目鷹
米国の分断化もウクライナ侵攻も宗教的要因が大きい こんなテーマで書こうと思ったのは、バイデン政権は中間選挙での敗北と年齢面から、4年で終わると確信したからだ。今回のコロナ感染もその思いを強くさせる。中国・ロシアとの対立、国内の分断化などの難問を、80過ぎの老人に任せようとは考えないだろう。24年11月の大統領選挙では、誰が大統領になるか全く見当がつかなくなり、予備選挙に向
2022/07/25 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
年末に向け消費主導の景気拡大を予想、ウクライナ問題でも進展を見込む 参議院選挙が終われば、岸田政権はいろいろな足枷を外されることになり、塩野義の経口コロナ治療薬の認可によって行動制限もほぼ解除されてインバウンド需要が激増し、久しぶりの消費主導の景気拡大が訪れる、というのが筆者が選挙前に描いていた基本イメージ。円安によるコスト圧力が玉突き的に深刻化し、人手不足も一段と強まっ
米国市場の動きはヘッジファンドの策動の公算大 27日のFOMCでは0.75%利上げでほぼ固まったと見られる。だが米国市場では債券利回りが一時大きく低下、4-6月決算も冴えないものが多いのに、株価は大きく上昇した。金利上昇、それから遅れてやって来る景気後退が本格化するのはまだずっと先のこと。足元の動きは、こうした長期見通しとは全く関係がなく、15日の米国オプションSQ(原資
2022/07/11 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
運命的な偶然というものがある。あまり深く考えない方がいい 安倍晋三元首相が死んだ。歴代総理で最長の在任期間でもあり、追悼的に生前の貢献を持ち上げる発言や報道が多いが、筆者自身は、模範となるべき地位にありながらひたすらに仲間優先、我田引水的な行動を行い、日本に必要な改革を遅らせた人物である。ご冥福を祈るが、厳しい評価を変えるつもりはない。この点では小泉純一郎氏も同罪だと思っ
真剣にロシアを追い詰めるならイランに頭を下げればよい 昨日のNY市場では突然原油価格が急落した。WTIは110ドル台で推移していたが、一時98ドル割れまで下げ、現在100ドルに戻している。きっかけはOPECのバーキンド事務局長(ナイジェリア)の発言。「地球温暖化を抑制するために、石油・ガス産業は長年にわたって投資不足の状況が続いている。そこにコロナのパンデミック、ロシアの