「翼よ!あれが巴里の灯だ」と私のケンカ。そしてバイ・イン・オクトーバー。注目銘柄

2024・10・20(第1243回)

アマゾンより>

ビリー・ワイルダー監督の名作。ジェームズ・ステュアートがチャールズ・リンドバーグを演じて、NYを飛び立つ直前から、パリに着く迄を、以前の思い出を中心に画く。

若い頃リンドバーグは、空に客を乗せて飛ぶ商売をやっていた。客とのエピソード。

「五ドルで十分間空を飛べます。宙返りもやってあげますよ」

「さかさになったら落っこちちゃう」

「大丈夫、安全ベルトがあります」「安全ベルトがだめなら?」

「その時はパラシュートがあります」

「パラシュートが開かなかったら?」

「その時は料金を倍にして返しますよ」

劇場全体がワァッッと笑ったのを想い出す。

「料金を倍」にして返す前に客もパイロットも死んでいるので笑うのだが、これと同じで荒唐無ケイな前提で途方もない押しつけを主張しているヤカラがいる。

スポニチアネックスより>

森永卓郎というTVタレントで、獨協大学経済学部教授。この人がたとえば『新NISAという名の洗脳』(PHP出版)という本で証券、金融業界の人への名誉毀損を主張している。

「銀行や証券会社、投資銀行に勤める人の9割はポンコツだということ」

「(これらの業界に勤める人達は)はっきり言うと、いかに顧客の資産を奪うかということなのだ」

「そんな状態で投資を「専門家」に任せるのは、カネをドブに捨てるようなものなのだ」

この人は私と同じ山一証券に勤めていたそうだが、覚えていない。TBSで「サンデーモーニング」のレギュラーを勤めている時代に、名刺をもらった記憶はあるが。

この本の結論は「いまやるべきことは、投資からの撤退であり、新規参入ではない。泥船に乗り込んではいけない」

また、2024年8月の4000円を超える暴落で潮目が変わったという森永氏は、「資本主義の抱える矛盾が最高潮に達しており、バブルを引き起こすこと自体が終わる」とも述べている。

まあ、こうしたご意見を述べるのは「言論の自由」で私は文句はいわないが、PERは15~16倍で割安。「バブル崩壊」なんて飛んでもない。前途洋々、と私は確信する。

バブルの理由として、森永さんは、ウォーレン・バフェットのGDPの二倍に達した時価総額を挙げている。しかし、パンデミックやその前のリーマン・ショックなどで最悪の事態を避けるため、金融の緩和を行った結果である。

ウォーレン・バフェット氏にも私は三、四回会ったことがあるが、「片言隻句も大切にされすぎる」ことをいやがっていた。いまでも本当にこのルールを信じているのかどうか。

大切なことは、アップルは売却しても、日本で六千億円の起債を行い、大手商社に次ぐ「何か」を買うことだ。バフェット氏がバブル破裂を信じているとは、ユメにも私は思わない。

さて、いよいよ結論、「バイ・イン・オクトーバー」って何? と聞かれる。4月の日経平均4万2000円台の時に、主力だった半導体の広義の関連が「期日迎え」で妙味がある(ただしご投資は自己責任で)。

選挙が、野党の主張する「政権交代」にほど遠いことは、支持率をみればすぐわかる。自民32,4%プラス3,5%公明2,8%マイナス4,%立憲民主党14.2%プラス0,9%

<木野内栄治の Market Tips(10月11日)より>

さて注目銘柄である。チャートは大和証券チーフテクニカルアナリストの木野内栄治さんのもの。

アドバンテスト(6857)

スクリーンHD(7735)

東京エレクトロン(8035)

ソシオネクスト(6526)

レゾナックHD(4004)

では皆さん、元気を出して行きましょう!

GOOD LUCK!

関連記事

日本人が知らない中国投資の見極め方【2】
10月にも開通!「香港-上海直通列車」で上がる株

アナリスト 周 愛蓮 この10月にも香港と上海の株式の相互売買が可能となる「香港ー上海直通

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」と、次から次へと発生する難題。そして私の変わらない強気第1083回)

久し振りのボンドもの。ダニエル・クレイグ最後の作品。それに日本系の監督とあって楽しみにしていた。勿

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「ゴールドフィンガー」と6月11日の大幅下落の止まり場と反騰開始の時期と今後の目標値(第1016回)

 ご存じ007シリーズの第三作。現在のシリーズの基本型ができた。Qの研究室で奇想天外な新兵器の説明

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「HANA-BI」と安倍内閣の前途と外人機関投資家の対日投資作戦 (第1019回)

第54回ベネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した秀作。故黒澤明監督が選んだ「世界と日本の100本の

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

リスト交響詩「レ・プレリュード」と転機を迎えた金への投資。目標値はオンス2300ドル台。(第1101回)

ピアノの超絶名人として知られるリスト(1811~1886)は「交響詩」という分野の創始者。

記事を読む

PAGE TOP ↑