インバウンド復活を軸に4万5000円に向かって走り出した日本株。明年の米国大統領選挙の予想

インバウンド復活を軸に4万5000円に向かって走り出した日本株。明年の米国大統領選挙の予想

2023・6・25(第1178回)

先々週のこのブログで私は、とりあえず目標として3万3000円を挙げ、これは達成された。ごく目先は一休みあって、次の目標3万6〜7000円にゆくだろう。

ここ何回か、私は講演会を開いた。限定されたメンバー向けで、数はそれほど多くない。

しかし、大多数の聴衆は「周囲を見ても景気が良くない。それなのに、株高は納得でもない」と言う。なるほど、売り向っているわけだ。

今回はインバウンドが、今後「周囲を見廻したら好況だった」となる要因をご説明する。

グラフ

自動的に生成された説明
グラフ が含まれている画像

自動的に生成された説明
グラフ が含まれている画像

自動的に生成された説明

まずチャート①

75%まで訪日外国人客数は回復。大切なのは、チャート②のように、消費額はコロナ以前の水準に近い。(ソニーフィナンシャルグループ 宮島貴之さんによる)

チャート③は2023年1〜3月期の消費単価は21万円と2019年16万円に比べて33%も上昇している。

これは平均宿泊数で増加したため。2019年には9泊だったが、2023年1〜3月期は14泊。当然消費額は増える。

これで中国からのインバウンドが増加すれば、明年、大ブームになる。(チャート④) お分かりですか?

さて米国。不況説と云う人が結構いるし、長・中期の金利の逆転を見ていると、さもありなん、と感じる。

スーツを着た男性

自動的に生成された説明
スーツを着た男性

自動的に生成された説明
スーツを着た男性

自動的に生成された説明

  

しかし、軍需産業株を見ていると、ボーイング以外、皆が皆新高値。不況になるかもしれないが、「大」にはなるまい。ごく軽度、じゃないか。

そこで大統領選挙。トランプ前大統領の起訴の行方が問題になっているが、私は次の点を注目している。

第1は、トランプよりの連邦地裁刑事の匙加減である。キャノン判事はトランプ氏の指名した人物で、キーアラーゴで没収した機密書類を綿密に調べる「特別管理人」の任命を認めた。時間かせぎに他ならない。

第2はフロリダ州南部地区から12人選出される陪審員である。トランプ支持者が一人でも入っていれば、前大統領は有罪にならない。

ではトランプ勝利の確率は。

世論調査よりも、お金がかかつたカケの方を信用する方が、確率は高い。

6月13日付のニューズウィーク誌によると、「バイデン36%、トランプ26%、ロン・デサンティスが17%。トランプが共和党の候補指名を獲得する確率は56%、デサンティスは26%」

それだけ見ればバイデンと云うことになるのだが、民主党の候補指名をバイデンが獲得する比率は70%に過ぎない。失言を繰り返し、TVに映った転倒するシーンなど、バイデンに不利な材料はヤマのようにある。

結論を出すにはもちろんあまりに早すぎるが、悪材料が出るほど人気が高まるトランプ前大統領は、案外、再選される確率は高いのではないか。(デサンティスは調査では、トランプ50%弱、デサンティス20%強)

今回の結論。

日本株を買いなさい!

関連記事

今井澈のシネマノミクス

日本海海戦と私が日経平均5万円を主張し続ける理由 (第1058回)

日本海海戦と私が日経平均5万円を主張し続ける理由 2021・4・4 (第1058回)

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「生きる LIVING」とトランプ再選の可能 性。米企業収益悪化が抱く日米「ドカ」。 (第1167回)

映画「生きる LIVING」とトランプ再選の可能性。米企業収益悪化が抱く日米「ドカ」。 20

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「MEMOMRY メモリー」と日経平均3万円達成で考えなくてはならない戦略と注目銘柄(第1173回)

映画「MEMOMRY メモリー」と日経平均3万円達成で考えなくてはならない戦略と注目銘柄2023・

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「リメンバー・ミー」と安倍首相と米中貿易戦争と投資チャンス

  2018・4・15 この作品は先日のアカデミー賞で、長編アニメ賞と歌曲賞を

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「素晴らしき哉、人生!」と金融市場でのリーマンを思わせる異変

私は先週、岐阜の大手会計事務所での講演会に招かれ、その前夜に夫婦で長良川の鵜飼いを見物させていただ

記事を読む

PAGE TOP ↑