第4回:“金融庁監督下”はウソ? 登録業者を装う詐欺サイトの見分け方

■ はじめに

あなたは「金融庁登録済」「監督下にある正規業者です」という謳い文句を信じて、投資を始めようとしたことはありませんか?

実は今、本物そっくりの見た目信頼感のあるフレーズで投資家を騙す「偽の登録業者サイト」が急増しています。
その多くは海外の詐欺組織が運営しており、一度入金すれば資金を取り戻せない危険性があります。


■ よくある詐欺サイトの特徴

  • 金融庁の登録番号が実在の業者と同じ
  • 公式風の日本語サイトを用意し、安心感を演出
  • 金融庁ロゴや認定バッジを無断で使用
  • LINEやSMSで個別に勧誘してくる
  • 「高利回り・元本保証」を強調し急がせる

❗ 実際に、金融庁が警告を出している「なりすまし業者」の一覧には毎月新しい詐欺サイトが追加されています。


■ 偽物かどうかを見分ける5つのチェックポイント

チェック項目解説
① 金融庁の「登録業者リスト」に正式名称が載っているか必ず正規リストで照合を
② サイトのドメインが不自然でないか例:.xyz / .top / .vip など
連絡先がGmailや携帯番号でないか正規業者は法人メールや電話
④ LINEやSNSだけの勧誘登録業者は基本的に公的窓口を使用
⑤ 金融庁の注意喚起リストに該当していないか金融庁:無登録業者一覧 を必ず確認

■ 実際の被害事例

  • 本物そっくりの証券会社を名乗る偽サイトで、初回入金後ログインできなくなった
  • 金融庁番号を提示され安心し契約、数十万円を送金したが出金拒否され、連絡も途絶えた
  • 正規登録業者とよく似た名前を使い、混同させて勧誘していた

■ 被害に遭わないために

✅ サイトの情報はドメイン・表記・所在地をすべて確認
✅ 相手に言われた情報を鵜呑みにしない。必ず自分で検索・照合
✅ 「信頼できる証券会社から紹介された」という話でも慎重に確認
✅ LINEやチャットアプリのみのやり取りでお金の話が出たら即ブロック


■ まとめ

「金融庁登録済」と書かれていても、それが事実とは限りません。むしろその言葉を盾に騙そうとする詐欺業者が多数存在します。

大切な資産を守るために、必ず自分で調べて、確実な確認を取ることが最も有効な防衛策です。


次回予告

「“月利10%保証”の正体とは?儲け話の裏側を暴く」

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