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負債・資本構成はどう分析するか?
貸借対照表を読み解く⑧
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第11回 今回は負債・資本サイドの話をします。 貸借対照表の見方の最初で、「会社の価値は、負債・資本構成と関係ない」と説明しました。(第4回の貸借対照表の見方①) では負債・資本サイドは見なくても良いのかというと、そうではありません。事業が安定的に継続できるかどうか、負債・資本サイドのチェックが必要です。マンションの価値は、借金で買ったか現
2015年を読む①
伊藤稔の目
米国経済を機関車役に底堅い相場
日本個人投資家協会副理事長 伊藤稔 安倍晋三総裁が率いる自民党が、12月14日の衆議院選挙で圧勝した。国民はアベノミクスの成功に望みを託したと言える。アベノミクスは、確立した経済学説に基づく経済政策ではない。日本経済の再生に有効と思われる諸政策を総動員したものである。 「アベノミクスでハイパーインフレ」はない 従って、マルクスやケインズ学説の信奉者から懸念や批判が出るのは当然だ。ただ、極端な
業種ごとの資産効率をどう判断するか?
貸借対照表を読み解く⑦
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第10回 前回、資産の効率性を見る上ですべての会社に適用できる単純な基準はないということをお話しました。それでも何らかの基準を示すとすると、総資産回転率は、製造業は1倍以上、小売業は1.5倍以上、卸売業は2倍以上はあるべきだと、私は思っています。 *いずれも2013年度末の数字より計算[/caption] では、前回の
大井リポート
ROW(米国以外の世界)の言葉に自信漂う
クリスマスで活気づくNY
2014/12/17 | マーケットEye
セイル社代表 大井 幸子 先週、ニューヨーク市に出張した。金曜の午後から街中で大渋滞が発生した。クリスマスの買い物や観光・観劇、パーティーで人と車がマンハッタンに流入したためだ。 週末に入るとマンハッタンには人がますます増え、街中をサンタクロースの格好をした若者たちが練り歩き、クリスマス・ムードをもりあげている。夕方、ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーにイルミネーションがともるこ
木村喜由のマーケットインサイト
下値不安は解消も割高感強し
低PER銘柄の下値拾いを
2014/12/16 | マーケットEye マーケットインサイト, 木村喜由
日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2014年12月号> 最近の最も顕著な動きは原油価格の急落である。NY・WTI原油は12日に57.81ドルで終了、半年前の高値107.26ドルから46.1%の大幅安である。明らかに生産者である中東やロシアなどの産油国には大打撃であるが、買い手にとっては値下がり分が利益となる。大幅な円安が起きている分を割り引く必要があるが、年間石油輸入量2億キロリット
こんな金融商品にご用心
日本と大違いのデリバティブ救済【下】
英国では71%の顧客に利息も賠償
楠本 くに代 金融消費者問題研究所代表 前回、英国におけるデリバティブ商品の被害について、銀行による損害賠償に至った2つのケースを紹介しました。 では、このような救済を可能とするスキームとはどのようなものなのでしょうか。その概要と救済の現状を眺めてみましょう。 1年弱で1万7000人の契約を見直し 2012年に英国のFSA(英金融サービス機構、現在は金融行為監督機構FCAに権限を譲渡)