「 中級 」 一覧
映画「エブエブ」とジョージ・ソロスの「ウクライナ2」そして中国の大苦境。「3月のドカ後の作戦」(第1165回)
今年度のアカデミー賞に「エブエブ」が作品賞、監督賞、主演女優賞など7冠の圧勝。「エブエブ」とは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の略。 私は自分の頭がオカシイのではないかと思って、実は、2回観た。映画好きの友に「実は全くわからなかった」と云ったら、「皆が、あんな凡作がどうしてアカデミー賞レースで圧勝したのか?と聞かれて困っている。」と。 それもそうだろう。
映画「フェイブルマンズ」と欧米の銀行の破綻。(第1164回)
高値比半分になった小麦、そして今回の「ドカ」の行方 人間、歳をとりたくないものだ。誰でも加齢による創作力、発想力が衰えると、必ず自伝的な作品に逃げ込む。アカデミー主要7部門でノミネートされても1部門しか取れなかった。おすすめしない、退屈だから。 今回もシリコンバレーバンク(SVB)その他2行破綻は、急成長の反動と運用の失敗。SVBは2020年末に1160億ドルの預金額を、2021年末
映画「ひまわり」とウォール街のウクライナ停戦を読んだ新しい動き。投資作戦としてW・バフェットを参考に。(第1163回)
名作「ひまわり」のストーリーは、あまりにも有名なのでここでは書かない。愛する夫を探すヒロインをソフィア・ローレンが演じ、ロケ地はウクライナ中部の農村。従って今後導入部にウクライナのことを書くときは「ウクライナ2」と書くことにする。 わがビジネス・パートナーのSAIL代表 大井幸子さんによると、ウクライナ休戦または停戦を当て込んだ動きが、ウォール街にある、という。 J
映画「シャイロックの子供たち」と花粉のもたらすマイナス、訪日旅行のもたらすプラス。2023・3・5 (第1162回)
「何という非人間的な映画だろう」と私は感じた。先の見えた支店長が、イカサマ師と組んで、10億円の詐取を試みる。 生贄になったのは中堅の行員。入り組んだ仕組みまで紹介するまでもないが、映画の幕切れに2年後、前科一犯となった行員(え?)が家族と会うところで終わる。 何という後味の悪さ! 第一生命経済研究所の首席エコノミスト永濱利廣さんが「花粉の大量飛散で日本の経済に及ぼす影
秀吉の鳥取城兵糧攻めと食料価格の上昇の今後。それに米国の債務上限問題。2023・2・26 (第1161回)
443年前のこの戦いは、空前の餓死者を出したことで知られる。城内に数多くの農民の追い込み、事前に高値で米を買い占め、また周囲を2つの付け城で誰も城外に出られないようにした。 最近のわが国の食料価格の相次ぐ値上げで「世界食料危機」が叫ばれるようになった。 本当だろうか。 「そうはならない」というのは、キヤノンググローバル戦略研究所の研究主幹の山下一仁さんである。 「
映画「ジャイアンツ」と原油価格の予想。それに、日銀新総裁による金融緩和はいつまで続くか2023・2・19 (第1160回)
1956年の作品。主演はロック・ハドソン、エリザベス・テイラー、それにジェームス・ディーン。監督のジョージ・スティーブンスにはアカデミー監督賞が贈られた。 エドナ・ファーバー女史が12年かけて書いたベストセラーの映画化。ひと言でまとめるのは不可能だが、印象的な場面のひとつが、牧童のジェット(ジェームス・ディーン)が原油の採掘に成功して油まみれの身体で喜ぶシーンだ。(ここまで書けば、
映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。2023・2・12(第1159回)
映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。 それに、3月期末にからんだ株式の益出し売り 2023・2・12 (第1158回) ジェームズ・ディーンが死んでもう70年近い。「エデンの東」でたちまちスターになったが、出演はたった3本。交通事故で急死した。 愛を求めて傷つく青年を実に上手に演じ、私は共感した。音楽も良かった。 タイトルは旧約聖書の創世記から。カイ