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一時的な乱気流、インフレ脱却までの道は遠い

米国長期金利は下がり過ぎ、ドル円は再び150円突破へ   10月分の米国CPIが市場予想を下回ったことで、米国では一気に利下げ期待が高まり、債券、株価が急騰、ドルが急落した。しかしこれは投機筋主導の一過性の乱気流と受け取るべきである。遅くとも12月14日のFOMCで正式にFRB委員の見解が提示されれば、まったく根拠のない空騒ぎだったことが判明するだろう。次回発表のドットチャー

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ベズル相場の崩壊

暗号資産大手FTXの破綻が意味するものは   語感で判ると思うがベズルとはバブルに似た意味を持つ言葉で、50年ほど前にJ・K・ガルブレイスが用いた造語である。Embezzle=横領するという言葉から発想して、誰にも気付かれずに大金を横領した人物がいて豪遊していたとする。一方で盗まれた方は気づいておらず、普通通り行動する。結果として、横領が起きたときの方が全体の消費水準が上がり

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市場参加者は近くを見すぎている

金利のピークを迎えるはるか前に緩和期待で走り出す   昨晩の米国CPIが前年比7.7%上昇で市場予測を下回ったということで、米国市場は寄り付き前から熱狂していた。先陣を切ったのが債券市場で、10年物利回りは4.1%付近だったものが発表後30分で3.92%まで急低下、その後も低下を続け3.81%で終了。これに並行してドル円もあれよあれよという間に141円付近まで5円幅の下落とな

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さすがトヨタの減益決算、こんな逆風下で三菱自動車が謎の最高益

想定より渋い中間決算も、総じて今後の増額余地を示唆   225銘柄のうち95社、時価総額の51.5%が四半期決算を終えた。純利益の合計は3兆8478億円・前年比3.7%増にとどまった。円安が大きく進んでいた割には、伸び悩んだ印象。主因は電力・ガスが軒並み大赤字に転換したのと、トヨタの減益、日清粉と住友ファーマの大型減損処理だった。表面上はパッとしないが、1年前の株主資本をベー

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楽観論が出るうちは、まだ大底は遠い

株価も景気も、グウの音も出なくなるほど悪化してから底入れする   マーケットに流れてくる意見は、客観的な立場のものより、過度に楽観的なものの方が多い。記事やコメントを出す側も受け手の側も、買い注文とか大幅高とか明るい話題の方を好むし、ブローカーや運用業者、出版社やセミナー業者などスポンサー側も、新規顧客を獲得するのに「楽に儲けられる」暗示を持たせる必要があるからだ。 &

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日本株、11月2日までどこまで戻せるか

その日はFOMC、米株は年末に向け急落に転じる公算大   前回号で、ドル円が150円を越えたところから上下の動きが激しくなると書いた。21日の東京の通常取引時間終了後、もうこれで週末は日本政府による為替介入はないだろうと思った投機筋が仕掛けた模様だ。150.5円までは恐る恐るという感じだったが、その先はドル弱気筋の買戻しも重なって、21時には一気に152円手前まで突っ走った。

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マスクさん、ありがとうございました!!の上げ

ツイッター買収代金の支払い代金が市場に還流   ハロウィーンだもの、お化けが出るのは当たり前だろう。普通ならば27日引け直後発表のアマゾンの大失望決算と、時価総額最大銘柄アップルも発表後に売られていたことから、28日のNY市場は軟調に始まると予想された。しかしほぼ同時期に、イーロン・マスク氏によるツイッター社の買収手続きが完了したとの報道も流れていた。  

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