「 有料記事 」 一覧

「疑似資産にご用心」投資の羅針盤 岡部 陽二

「疑似資産」という概念は、金融のプロも聞きなれない新語である。それもその筈、この新語は「週刊東洋経済」の昨年11月16日号と12月14日号の特集『疑似資産にご用心』で初めて用いられたものと思われる。 同誌の定義では、「疑似資産」とは、減損リスクのある無形資産のことである。ブランド、のれん、商標権、繰延税金資産などがこれにあたり、当然ながら価値の変動が実物資産よりも激しい。 この

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安倍首相、全国休校決断の裏にある五輪を花道に勇退の思惑

株価が下がってトランプ再選が危うくなったことで小規模なパニック売りが出た 昨夕の安倍首相の緊急発表は本当に驚いた。NYダウが連続的に1000ドル安するよりずっと驚いた。先にマーケットの方を片付けておこう。以前から書いている通り、大統領選の前半のヤマ場は3日のスーパーチューズデイ。普通の株式投資家が思い描く最悪のシナリオは、この日にサンダース氏の優勢が固まり、大幅増税不安を嫌気して株価が下がり

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幸田昌則の不動産耳より情報<2020年3月号>

ここだけ読んでも役に立つ 今月のポイント 1.持ち家への住み替えでは、新築住宅の購入が多く、相続による取得も増加。 2.中古戸建ては、土地の広い物件は売れにくく、狭くても安い物件が売れている。 3.価格が高騰し、買える人が減少した新築マンションの供給量は、大幅減少へ。 最近の話題 中国発の新型肺炎の感染は、一段と拡大し続け、死亡者数も増加している。 感染の終息への見通しがつか

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ESG投資とのつきあい方

2020/02/26 | 上級, 有料記事

 株式投資が趣味の個人投資家は、おそらくESG(環境・社会・ガバナンス)投資などあまり好きではないだろう。ESG投資に積極的なふりをしている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に対し、「余計なことをせずに、年金資産の積み増しにまい進せよ」と批判している人も多い。個人が警戒しているのは、ESG投資には実体が伴っていないと思っているからではないか。  まずE(環境)を取り上げよう。GPIFは2

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信用膨張バブルの崩壊に向け、最初のクラッシュ

株価急落の原因はサンダース候補の優位ではないか 昨日のNYダウは久々の1030ドル安。欧州でもウイルス禍が拡大したのを嫌気したという説明より、ネバダ州予備選でサンダース氏が圧勝したことで先行きの増税路線に現実味が強まったことの方がずっと説得力がある。中国以外での新ウイルス死者は微々たるもので、予防的な行動制限によるマイナス効果も中国以外では一過性のもので終わる。 しかしサンダース氏が掲

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米株新高値に大幅円安、ウイルス禍は中国で鎮静方向、なのに伸び悩む

おそらく外国投機筋のTOPIX先物売りが続いている ここ2週間でNT倍率は13.703から14.022に大きく上昇している。言い換えるとこの間225がTOPIXより540円分ほど強く推移していた。最大の理由は先物市場で外国人の大規模な225買い・TOPIX売りが執行されていること。先週は952億円買い・1450億円売りとなっていたが今週もほぼ同様と見られる。 前回書いたように投機筋が2

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3月一杯で新型ウイルス禍は一段落と予想

春になれば風邪もインフルエンザも流行が止まる 新型コロナウイルスは週末に国内での二次感染以降の患者があちこちで確認されたが、その中には筆者が昨日会食していた人の知人も含まれていたから、もはや他人事のレベルではない。直観的には日本国内に未発症感染者は千人以上いると思う。2-3年もすればほぼ全国民が接触し、そのうち1-2%が発病するが、人間側でも免疫が装備されてくるため、4-5年後はおそらく普通

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