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植田新総裁でも日銀の基本路線は変わらない

東大数学科出身の理論家、黒田さんの高校の7年後輩 金曜の夕方、週末取引を終えた市場関係者に衝撃が走った。日銀新総裁が雨宮氏ではなく、元審議委員の植田和男氏が指名されるという。平成バブル崩壊後に学者系の若手論客として台頭し、25年ほど前に日銀審議委員として超金融緩和時代の序盤に活躍した。7月には日経経済教室に寄稿し、現在の日銀の政策を概ね適切な対応と論評した。ただ、日本人には知名度があるが、外

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映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。2023・2・12(第1159回)

映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。 それに、3月期末にからんだ株式の益出し売り 2023・2・12 (第1158回) ジェームズ・ディーンが死んでもう70年近い。「エデンの東」でたちまちスターになったが、出演はたった3本。交通事故で急死した。 愛を求めて傷つく青年を実に上手に演じ、私は共感した。音楽も良かった。 タイトルは旧約聖書の創世記から。カイ

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すでに始まっている逆業績相場

米国の強気筋が目をそむけ、筆者が確信しているもの 相場循環論とは、1980年頃テクニカル分析家の浦上邦夫が『相場サイクルの見分け方』で提唱したもので、株式市場の局面を金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の4つに区分して、この順番に推移してそれぞれ典型的な金利や企業業績と株式市場の動き方があると示したもので、これらの用語は今では株式市場に親しい人なら誰でも普通に使うようになっている。理論

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電気代暴騰、当面は原発再稼働でしのぐのがベスト

原発を止めるのがいかに高くつくか、身をもって知ることになった 電気料金引き上げが大問題になっている。オール電化住宅にして市場価格連動型の新電力に契約していた場合、1世帯の月の電気代が10万円突破も珍しくないという。激安価格でシェアを取りに行った業者と、そのリスクを見抜けなかった消費者のどちらにも落ち度があり、自己責任で起きた損失の救済を政府に求めるというのはお門違いである。 だが制度的

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映画「レジェンド&バタフライ」と本能寺の変2023・2・5(第1158回)

映画「レジェンド&バタフライ」と本能寺の変と米国国債デフォルト そしてウクライナ戦の今後。おすすめETF 2023・2・5 (第1157回) キムタク、綾瀬はるかの当時きっての人気スターの出演。映画館は超満員。面白い。実は私は2回も見た。 始めは大ゲンカ。初夜は取っ組み合いの大乱闘。それが桶狭間の戦いで夫婦仲が一変。 今回面白かったのは、女子供を殺戮しても何とも思わ

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国債30%大暴落、 英国の金融大混乱は対岸の火事か?

昨年9月23日、英国で英国債・ポンド為替・株価のトリプル安が発生した。 きっかけはトラス前政権による 430億ポンド(約7兆円)もの大型減税策の発表である。 経済の活性化の意図したものであったが金融市場はこれを嫌気したのである。 事態をさらに悪化させたのは投機筋からの売り浴びせに加え、「英年金基金」による資産投げ売りである。 英国年金基金では約20年前から債務連動型運用戦略

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基本の話by前田昌孝(第13回)

<「アクティブの勝ち」は本当?> 公募投資信託の2022年末までの運用成績が出そろいました。1年前には「インフレヘッジのために、株式投資を」と叫ばれましたが、投信に限って言えば、すべてのジャンルにわたって平均リターンはマイナスでした。結果論ですが、「余計なことはしないほうがよかった」のです。では長期的にはどうだったのでしょうか。過去10年間の運用成績をベースに考えてみます。 2022

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