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基本の話by前田昌孝(第1回)

政府はあとで撤回したが、2019年6月に金融庁が公表した「老後2000万円報告書」は、国民に大きな衝撃を与えた。特に20~40歳代の資産形成層は危機感を覚え、積み立て型の少額投資非課税制度の活用に走った。2021年6月末現在で300万人強の資産形成層が、このつみたてNISAの口座を持っている。リスク投資を始めた人たちが道に迷わないように、基本的な話をしていこうと思う。 金融庁の統計

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映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」と信頼するベテラン二人のN Yダウ平均とNASDAQ、日経平均の底値予想。そして私の強気 (第1100回)

一週間で興行収入12億円、観客50万人を動員した大ヒット作。私は長澤まさみのファンなので、早速、観た。 大きなドンデン返しがキモの映画なので、タネ明かしは遠慮しておく。しかし充分に満足したことだけは確か。おすすめできる。 このところ、急落している米国株式市場についてお問い合わせが多い。私なりに今回ブログを書くことにした。 テクニカルアナリストとして世界的に著名な若林栄四さんの昨

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パウエルの変心、ヘッジファンドの岸田見切り売り。しかし私は強気の見方を変えない(第1099回)

ご存知の通り、FRBパウエル議長は突然インフレ・ファイターとしての姿勢を前面に押し出して来た。 金利引き上げが早く、しかも大幅なものになるという思惑から、2年もの米国国債金利は年初の0.7%から1月19日、一気に1%の大台にのせた。当然、NYダウ平均、NASDAQともに下降中。しかも大幅な下げだ。  日経平均の方もつれ安の最中なので先行きは不安だが、案外見逃しているのが、ヘッジファン

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ナルド・トランプの共通点が引き起こす安倍さんの復活。そして「脱炭素」へのブレーキ(第1098回)

 鄧小平とトランプ————。共通点は失脚から立ち直って権力を握ったことだ。  文化大革命の初期の67年、76年の2回、鄧小平は失脚。しかし、1977年に復活を果たし、死ぬまで権力を握って離さなかった。  私はこのブログで、2回にわたり「独断と偏見をもって」予想した。  トラン前統領が2024年の選挙における再選、そして、安倍晋三元首相の復活、という予想である。  まず中間

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レーニンの封印列車と、習近平中国国家主席の台湾進攻の時期(第1097回)

 このブログの読者の皆様は、レーニンなんて名前を聞いたことがないという 向きもあるかもしれない。ではスターリンは?これはあるでしょう。レーニン はそのスターリンのいわば親分です。19世紀までつづいたロマノフ王朝を打倒 し世界で初めて共産主義国家ソビエトを建国した大革命家です。因みにレーニ ンはペンネームで本名はウラジミール・イリッチ・ウリヤノフ。 レーニンは革命を起

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小説「四十七人の刺客」と脱炭素のもたらすインフレ、ドル高(円安)、そして株高(第1095回)

池宮彰一郎氏の原作を読むのをおすすめする。高倉健主演の映画もいいが、小説に比べるとオチる。この傑作は、死ぬ前に一回、ダマされたと思って読んで下さい。全く発想の違う角度から、この歴史的な事件を見ることができる。 本所の吉良邸内が城塞化してあったという点、そして事件の発端とされた吉良上野介のワイロ要求が、実は大石内蔵助の放ったデマであった。 よく考えてみれば、上野介がワイロ好きなら、何も

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「脱炭素」は、インフレを呼ぶが、同時に企業の不良債権をもたらす

 ご存知の通り、私は銀行マンの経歴がある。30年間つとめた山一証券グループを辞め、日債銀(現在のあおぞら銀行)にスカウトされたのが1989年。すぐ株式で暴落が始まり、次に地価の大幅下落が始まった。  明治以来の銀行の貸付けの担保は土地。これは不況などで地価が下がっても、せいぜい3~4割の計算で担保割れを起こさないという前提で銀行ビジネスは成り立っていた。  例で示そう。  いま

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