「 マーケットEye 」 一覧
映画「レッド・クリフ Ⅰ、Ⅱ」と対露戦略で人為的に下げさせられた原油価格。同盟国としての日本に投げかけられた美味しいエサと重荷 (第1129回)
1900年前の「三国志」つまり魏・呉・蜀の物語は誰も知っている。権謀術数に満ち満ちたストーリーは誰も飽かせない。赤壁の戦いの前後の周瑜と孔明のやりとりなど、ワクワクする。 現在展開している各種商品の値動きにも、権謀術数というか国家戦略が見える。 WTI原油。6月当時のバレル120ドル台が、8月上旬からなんと80ドル台に下げた。 8月16日は86ドルだ。 表向きで言われてい
映画「シャレード」と米国の金利見通しとNY株高。ただし中国の軍事演習の平和裏の完了の条件(第1127回)
私はスタンリー・ドーネン監督、ケイリー・グラント、オードリー・ヘプバーンのトリオの大傑作を思う。 いきなり、列車から放り出された男の死にがをがクローズアップされる。オードリーはその男の夫人。殺された男は、25万ドルの財産を持って逃亡しようとしてはたさなかった。 死んだ男の4人の同僚に加えて、ケイリーは謎の男として参加。意外な男が犯人なのと、なんと25万ドルが極めて高価な「切手
ヴェル「ボレロ」と心地よい反復が止まりかけている中国経済と米国の政界。そして漁夫の利を得る日本。(第1126回)
ラヴェルの「ボレロ」は、よくCMや映画で使われるから、ご存知の方も多いだろう。小太鼓がボレロのリズムを刻んで曲が開始され、なんと169回繰り返される。 メロディは2つあるが、フルート、クラリネット、ファゴットなどが次々と歌ってゆく。 この反復は実に心地よい。15分の演奏が足りないと感じるほどだ。 「反復」を続けて成功してきた国がある。 中国である。 この国で