「 マーケットEye 」 一覧

今年の金星逆行は7月23日からの6週間

急落になるか転換点になるか重大局面となりやすい このレポートの読者にはおなじみだろうが、金星逆行の時期は資産運用に関わる全ての人が十分神経をとがらせて注目する必要のある、重要な時間帯だ。金星逆行は19.2か月周期で訪れ6週間続く。8年周期でほぼ同じ位置で起こり、1周期で後ろに1日ずれる。 ほぼ8割の確率で1-2年単位の天井や底値、または一時的急落が起こり、歴史的転換点に合致することも多

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秀吉の鳥取城兵糧攻めと食料価格の上昇の今後。それに米国の債務上限問題。2023・2・26 (第1161回)

443年前のこの戦いは、空前の餓死者を出したことで知られる。城内に数多くの農民の追い込み、事前に高値で米を買い占め、また周囲を2つの付け城で誰も城外に出られないようにした。 最近のわが国の食料価格の相次ぐ値上げで「世界食料危機」が叫ばれるようになった。 本当だろうか。 「そうはならない」というのは、キヤノンググローバル戦略研究所の研究主幹の山下一仁さんである。 「

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ノーランディングだって?何を考えてんの

米株反発の原動力は個人投資家らしいが、付和雷同性が怖い 2月になってからおかしな動きが目に付くようになっていた。キーファクターである10年債利回りが連日のように上昇しているのに、株価も暗号資産も大きく値上がりした。この動きは以前から書いている、大手ヘッジファンドの基本戦略とは異なっている。彼らが行動しているなら、債券利回り上昇は米株全部売り、暗号資産にも強烈な売り圧力が働くはずだ。 今

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映画「ジャイアンツ」と原油価格の予想。それに、日銀新総裁による金融緩和はいつまで続くか2023・2・19 (第1160回)

1956年の作品。主演はロック・ハドソン、エリザベス・テイラー、それにジェームス・ディーン。監督のジョージ・スティーブンスにはアカデミー監督賞が贈られた。 エドナ・ファーバー女史が12年かけて書いたベストセラーの映画化。ひと言でまとめるのは不可能だが、印象的な場面のひとつが、牧童のジェット(ジェームス・ディーン)が原油の採掘に成功して油まみれの身体で喜ぶシーンだ。(ここまで書けば、

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植田新総裁でも日銀の基本路線は変わらない

東大数学科出身の理論家、黒田さんの高校の7年後輩 金曜の夕方、週末取引を終えた市場関係者に衝撃が走った。日銀新総裁が雨宮氏ではなく、元審議委員の植田和男氏が指名されるという。平成バブル崩壊後に学者系の若手論客として台頭し、25年ほど前に日銀審議委員として超金融緩和時代の序盤に活躍した。7月には日経経済教室に寄稿し、現在の日銀の政策を概ね適切な対応と論評した。ただ、日本人には知名度があるが、外

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映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。2023・2・12(第1159回)

映画「エデンの東」と米国債格下げと金の暴騰。 それに、3月期末にからんだ株式の益出し売り 2023・2・12 (第1158回) ジェームズ・ディーンが死んでもう70年近い。「エデンの東」でたちまちスターになったが、出演はたった3本。交通事故で急死した。 愛を求めて傷つく青年を実に上手に演じ、私は共感した。音楽も良かった。 タイトルは旧約聖書の創世記から。カイ

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すでに始まっている逆業績相場

米国の強気筋が目をそむけ、筆者が確信しているもの 相場循環論とは、1980年頃テクニカル分析家の浦上邦夫が『相場サイクルの見分け方』で提唱したもので、株式市場の局面を金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の4つに区分して、この順番に推移してそれぞれ典型的な金利や企業業績と株式市場の動き方があると示したもので、これらの用語は今では株式市場に親しい人なら誰でも普通に使うようになっている。理論

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