「 マーケットEye 」 一覧

映画「太陽がいっぱい」とNY株式市場に予想外の悪材料。一方、日本株は上昇基調を維持。「夢」のある大材料も。(第1131回)

アラン・ドロンのデビュー作で、この作品で大スターになった。 貧しさゆえに超大金持ちのドラ息子にゴマをすり、みじめな毎日。ついに殺人を犯し、サインを真似て大金を手にし、ドラ息子の美人のフィアンセを手に入れる。 ところが、船のスクリューに絡まった針金の先に死体が見つかり、一転して主人公のトムはどん底に。 NY株式市場の下げが、いつ、どこで下げ止まるか、という質問が多い。

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パウエル議長講演で、市場は荒れるだろう

市場筋の期待を全面否定する公算大   明日から2日間、カンザス州の避暑地で中央銀行首脳らによる経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が開催される。注目はもちろんパウエル議長の講演内容だ。現在、市場筋は来年のインフレ率の急速な低下を見込み、FFレートは年末から来年3月にかけてピークを打ち、その後低下するという前提で価格を付けている。彼らの予想前提では、インフレ率は、現在の8%

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続映画「レッド・クリフ Ⅰ、Ⅱ」と中国のバブル破裂によるダメージの大きさ、対中依存のリスク。それにゴールデン・クロス(第1130回)

前回に引き続いて、中国経済の苦境を述べる。 チャート1に示した通り、つい12年前には2桁だった実質GDP伸び率は、2022年第2四半期でたった0.4%。恐らく現実はマイナス成長だったのだろう。 当然、失業率は高い。中国全体の都市の失率は5%台。しかし6月の16〜24歳の若年層の失業者は19.3%、5人に1人である。 経済成長の減速のひとつの理由は「清零」。つまりゼロコロ

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9月のFOMCに向けてドル円は140円台へ

異常な米債券相場が正常化、米金利上昇は円安のエンジン   最近の世界のマーケットは、大幅利上げにも拘らず債券利回りが急低下するなど、常識的な動きから外れている。過去にもそんな指摘をすることがあったが、毎回、バイオンリー(買い持ちのみの中長期投資家)以外の、短期系ヘッジファンドと目先筋が大挙して出動した場面であった。その後反動が訪れるのは当然のことである。  

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東日本の原発再稼働が喫緊の検討課題に

景気は間違いなく上向きだが、肝腎の電気が足りない   筆者は日本の景気に楽観的である。確かに、足元の物価上昇に比べ賃金の上昇が遅れているため、実質所得はマイナスになっている。収入の全部が、年金や預貯金の取り崩し、公的支援である弱者にとっては非常に厳しい状態だ。しかし、働いている世代の多くは、このまま低賃金が続くことはないと感じている。何から何まで値上がりしている状態で、同じ価

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戦略的合併、東工大と医科歯科大に声援

意欲ある若者たちの出会いが成長機会を産む   動機に不純な点がなくもないが、標記の都内の2国立大学の統合案はいい線を突いており、きっと大成功になるだろう。第一に、世界の経済成長は新発見、新発明、新しいアイデアに基づいた商品など、必ず「新」という接頭語が付く。残念なことに日本人は内向き志向が強く、特に大勢集まると、必ずと言ってよいほど保守的になる悪癖があり、新たな発想が生まれに

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予想に反し米国金利が低下、今後の反動に注意

米GDPのマイナスと資源価格安を拡大解釈   株価が大きく戻している。6月安値に対しNYダウは13.9%高、NASDAQは22.4%、最も下げが厳しかった半導体SOX指数は29.4%の急反発である。一方日経225は11.9%、TOPIXは9.1%の上昇に留まっている。   この動きの中心にあるのは、米国金利の大幅低下である。10年債利回りは6月FOMCに

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