「 マーケットEye 」 一覧

「ツキジデスの罠」とドルの地位。米国中間選挙がもたらしたトランプ復活の可能性減。そして株価の行方。 (第1147回)

「ツキジスのワナ」とは、アテネの覇権をスパルタが追い上げた時、必ず戦争になるというギリシャの哲人の言葉だ。現在でいうと米中の関係。世界中が固唾を飲んで先行きを見守っている。 これについて、必ず私の講演の時に出る質問が「米ドルは基軸通貨として今後も地位を保てますか?」である。世界の覇権は通貨が基軸,つまり世界中で通用している事が必要だ。 私が母校慶應義塾大学の三田校舎で学生に聞かれた質

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さすがトヨタの減益決算、こんな逆風下で三菱自動車が謎の最高益

想定より渋い中間決算も、総じて今後の増額余地を示唆   225銘柄のうち95社、時価総額の51.5%が四半期決算を終えた。純利益の合計は3兆8478億円・前年比3.7%増にとどまった。円安が大きく進んでいた割には、伸び悩んだ印象。主因は電力・ガスが軒並み大赤字に転換したのと、トヨタの減益、日清粉と住友ファーマの大型減損処理だった。表面上はパッとしないが、1年前の株主資本をベー

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楽観論が出るうちは、まだ大底は遠い

株価も景気も、グウの音も出なくなるほど悪化してから底入れする   マーケットに流れてくる意見は、客観的な立場のものより、過度に楽観的なものの方が多い。記事やコメントを出す側も受け手の側も、買い注文とか大幅高とか明るい話題の方を好むし、ブローカーや運用業者、出版社やセミナー業者などスポンサー側も、新規顧客を獲得するのに「楽に儲けられる」暗示を持たせる必要があるからだ。 &

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シェイクスピア「空騒ぎ」と3つの世論の無駄な誤解。米国中間選挙の予測。そして私の強気。 (第1145回)

 シェイクスピアの喜劇の傑作。名誉、恥、宮廷政治に対する真剣なな考察を含んでいて(そこがいいのだが)、全体としては明るく楽しい作品。  ケネス・ブラナー監督で映画化しているが、私は観ていない。  画は18世紀にこれを当り役とした当代一流の役者のもの。28年間と続けて上演したとか。  人気がしのばれる。  このドラマはふた組の恋人たちの誤解がスタートになる。

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日本株、11月2日までどこまで戻せるか

その日はFOMC、米株は年末に向け急落に転じる公算大   前回号で、ドル円が150円を越えたところから上下の動きが激しくなると書いた。21日の東京の通常取引時間終了後、もうこれで週末は日本政府による為替介入はないだろうと思った投機筋が仕掛けた模様だ。150.5円までは恐る恐るという感じだったが、その先はドル弱気筋の買戻しも重なって、21時には一気に152円手前まで突っ走った。

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マスクさん、ありがとうございました!!の上げ

ツイッター買収代金の支払い代金が市場に還流   ハロウィーンだもの、お化けが出るのは当たり前だろう。普通ならば27日引け直後発表のアマゾンの大失望決算と、時価総額最大銘柄アップルも発表後に売られていたことから、28日のNY市場は軟調に始まると予想された。しかしほぼ同時期に、イーロン・マスク氏によるツイッター社の買収手続きが完了したとの報道も流れていた。  

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映画「夢を生きた男 ザ・ベーブ」と明年の日本経済は予想より良いとする私の予測。総合経済対策、税制改正の効果2022・10・23 (第1145回)

日本シリーズが始まった。巨人ファンの私としてはヤクルト村上選手の活躍に期待するしかないが、岡本和真選手との明年のホームラン王争いが楽しみだ。 海の向こうは大谷選手の二刀流が常にニュースになり、日本人として頼もしい限りだが、ついでにベーブ・ルース選手と比較するので、同選手への注目度も高まったと思う。 入院中の少年のためにホームランを打つ約束をして果たすなど、エピソードの多い選手

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