「 マーケットEye 」 一覧

映画「銀河鉄道の父」と米国の銀行破綻危機と国債のデフォルト。そして日本株の大台挑戦(第1172回)

映画「銀河鉄道の父」と米国の銀行破綻危機と国債のデフォルト。そして日本株の大台挑戦2023・5・14 (第1172回) 「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」という有名な詩を知らない人はいないだろう。作者宮沢賢治の父が、手帳から発見したエピソードは私は知らなかった。 この映画のヤマ場は、賢治の死の床で、父がこの詩を全部そらんじて、病人を励ますところ。役所広司さんの名演技で、大いに泣か

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映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。

映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。インフレ対抗策としての金への投資。そして日本株の保合上っぱなれ。2023・5・7 (第1171回) 女性のベルリンフィルの指揮者ターの栄枯盛衰を描いた佳作。アカデミー賞レースで6部門の候補になった。 没落しかけたター(ケイト・ブランシェット)が、後任の指揮者を殴り倒すシーンが、最も印象に残る。それでも、歴史を覆すことはで

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米・欧の銀行破綻ショックから何を学ぶべきか

米国でこの3月、銀行破綻が立て続けに起きた。 3月10日にはシリコン・バレー銀行(SVB、全米16位)、12日にはシグネチャー銀行(全米29位)の破綻が報じられ、3月21日にはスイス・UBS銀行によってクレディ・スイス銀行が救済合併されると発表された。 「すわ、リーマン・ショックの再来か?」と市場は不安が不安を煽って混乱したが、米国の中央銀行(FRB)とスイス政府の迅速な支援決定が功を

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映画「ザ・ホエール」と巨体を持て余している中国の不動産バブルの破裂。ウクライナ3 (第1170回)

映画「ザ・ホエール」と巨体を持て余している中国の不動産バブルの破裂。ウクライナ32023・4・30 (第1170回) ブレンダン・フレイザーが、第95回アカデミー賞で主演男優賞を獲得した佳作。体重272キロの巨体で、余命数日と宣言された折も折、疎遠になっていた娘との仲を取り戻そうと努力する姿を描いたヒューマンドラマ。 私はまだ国民の生活が未開国並みの、年金や医療体制が整備され

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現実に引き戻すテスラの決算、半導体も不況深刻

選択肢が増えると埋没してしまったテスラ車 筆者はEVが急速に普及するシナリオには否定的だ。しかし有限な石油資源をドカ食いする今のエンジン車中心の構図も持続可能でないのは明らかだ。最初に統一的な評価基準となる、LCAすなわち製造から運行、廃棄に至るまでの全エネルギー消費および温暖化ガス排出量を計測・比較し、本当に移行が可能で合理的な将来に向けたロードマップを国際的に合意することが必要だ。その次

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JPモルガン決算で分かった、米国企業で金融収支が激変

財務体質の弱い企業は負担増で倒産の危機に 米国の1-3月期決算発表が14日、JPモルガンやシティなど大手銀行から始まった。純利益は総じて1年前より5割増となっているが、よく見れば前年はコロナ関連倒産に備えた貸倒引当金の繰り戻し(増益要因)があったものが今回は今後の増加に備えて多額の引き当て(減益要因)に転じており、これらの影響を除外すると倍増近い収益改善だった。 最大手JPモルガンの場

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村上春樹「街とその不確かな壁」と金価格2倍増の理由。(第1169回)

村上春樹「街とその不確かな壁」と金価格2倍増の理由。2023・4・23 (第1169回) 6年ぶりの新作で、1200枚の長編。3部編成で、私はほとんど徹夜して読んでしまった。「何て面白い小説なんだろう!」と久しぶりに読書の楽しみを味わった。ストーリーは省略する。主人公の17歳から47歳までの物語とだけ言っておこう。 第2部に、死んだ、図書館長の幽霊が、ベレー帽を被り、スカート

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