「 マーケットEye 」 一覧

やったぜTOPIX、戻り高値更新

長期サイクルの上昇余地を示唆、ただし米国が足を引っ張りそう   日本株の売買の8割近くが外国人、その8割はヘッジファンド系の短期売買であり、彼らの売り越し買い越し、銘柄選択がトレンドを作っているので、このレポートもその動向に注目している。日米中央銀行の動向に非常に強い関心がもたれている中での日本株の急騰の背後に、10日のメジャーSQに焦点を当てた動きがあることは容易に想像がつく。

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225銘柄入れ替えと植田日銀に思うこと

先物インデックスに採用すべきでなかった日経225 筆者は89年以来、日経225という株価指数の、代表的指標としての不適格性と、特定の投資家層による株価操作のやりやすさ、その結果として一般人をミスリードする危険性を訴え続けてきた。戦後の東証再開の少し後から連続性を持つ、単純平均指数であること自体には大きな問題はない。しかし松竹、松坂屋、志村化工などの発行株数の少ない銘柄を多く含む指数を、ことも

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プーチンをプッツンさせないことが一番大事

ロシア滅亡の不安を感じさせない程度にウクライナを応援するのが西側の戦略 日経ビジネス2月27日号に防衛研究所戦史研究センター長の石津朋之氏が登場、戦史・戦略マニアが高じて英国に留学、31歳で同所に入った変わり種。ウクライナ問題の展望を語っていた。縁があってコロナ前に職場にお邪魔して会談したことがある。 筆者の理解では、「ロシア側もウクライナ・同応援団も後に引けない状態であり、戦争の長期

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映画「シャイロックの子供たち」と花粉のもたらすマイナス、訪日旅行のもたらすプラス。2023・3・5 (第1162回)

「何という非人間的な映画だろう」と私は感じた。先の見えた支店長が、イカサマ師と組んで、10億円の詐取を試みる。 生贄になったのは中堅の行員。入り組んだ仕組みまで紹介するまでもないが、映画の幕切れに2年後、前科一犯となった行員(え?)が家族と会うところで終わる。 何という後味の悪さ! 第一生命経済研究所の首席エコノミスト永濱利廣さんが「花粉の大量飛散で日本の経済に及ぼす影

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やっぱり円安ではないか

植田新総裁、物価の見方が間違っているぞ 昨日の日銀総裁候補者の所信聴取・質疑は2時間半に及ぶ長大なもので、質問者も各党それなりに金融問題に詳しい人物を選りすぐった模様で、見応えがあった。感心したのは植田和男氏の答弁能力で、50歳前後で7年間の審議委員実績に加えその後も日銀に近い立場で金融政策を見てきただけに、日銀内の意思決定の仕組みを熟知したうえで、市場が関心を持つ論点を、過剰反応させぬよう

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今年の金星逆行は7月23日からの6週間

急落になるか転換点になるか重大局面となりやすい このレポートの読者にはおなじみだろうが、金星逆行の時期は資産運用に関わる全ての人が十分神経をとがらせて注目する必要のある、重要な時間帯だ。金星逆行は19.2か月周期で訪れ6週間続く。8年周期でほぼ同じ位置で起こり、1周期で後ろに1日ずれる。 ほぼ8割の確率で1-2年単位の天井や底値、または一時的急落が起こり、歴史的転換点に合致することも多

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秀吉の鳥取城兵糧攻めと食料価格の上昇の今後。それに米国の債務上限問題。2023・2・26 (第1161回)

443年前のこの戦いは、空前の餓死者を出したことで知られる。城内に数多くの農民の追い込み、事前に高値で米を買い占め、また周囲を2つの付け城で誰も城外に出られないようにした。 最近のわが国の食料価格の相次ぐ値上げで「世界食料危機」が叫ばれるようになった。 本当だろうか。 「そうはならない」というのは、キヤノンググローバル戦略研究所の研究主幹の山下一仁さんである。 「

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