「 マーケットEye 」 一覧

ロシア全面撤退までウクライナの戦闘は終わらない

市民虐殺報道で国際世論が沸騰、ロシアに甘い条件では停戦認められず   ウクライナ軍がキエフ周辺の奪還に成功したが、市街には多数の市民の死体が放置され、暴行・虐殺の証拠が次々に明らかにされている。非戦闘員に対する暴行は戦争犯罪であり、部隊の組織的命令によるものである公算が強いと見られている。今回の侵攻の首謀者であるプーチン、および実行犯たるロシア軍に対する責任追及は免れないとこ

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映画「ワーロック」と円安ドル高の定着で、日経平均3万2000円の回復(第1110回)

1959年。私が大学を卒業して証券界に入った年の作品。 ワーロックという銀鉱山を持つリッチな町が、無法者の一群に被害を受け、就任していた連邦保安官は彼らに追い出される。 悪人と承知で著名なガンマンを雇う。賭博場のオーナーとこみで。 ヘンリー・フォンダとアンソニー・クインがその2人。 無法者は退治されるが、町は2人の支配下にされてしまう。 現在のロシアに似ている。

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日本も賃上げ常態化へ、日銀利上げも視界に入る

値上げラッシュと求人難、もはや賃金引上げ不可避   「ルーブルより安い」というのは言い過ぎとしても、最近の円の下げっぷりは尋常ではない。ドル円は3月上旬まで4か月半115円付近で横ばいだったが、その後3週間で125円を付けた。物価上昇率は日本より米国方がずっと高いから、購買力平価でみればむしろ円高になるのが当然のはずだ。   足元の動きの背景として、FR

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米国はプーチン退陣とロシアの常任理事国排除を目指している

ヤルタ会談が今でも生きている国連の体制、日本にも深く関係   バイデン氏は誠実、清廉な人物である。50年以上の政治キャリアを持ちながら利権や利得とは無縁だった。しかし経歴に似合わず直情径行なところがあり、大事なところで失言する癖がある。それは半分以上本音であって、無視できない。一昨日「プーチンは権力の座に留まってはならない」と発言して物議を醸したが、彼の最終目標はその先にある

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映画「ドライブ・マイ・カー」と長期の円安・インフレ・タンス預金と金。(第1109回)

日本映画としては「おくりびと」以来、13年ぶりにアカデミー最優秀外国語映画賞を獲得した。これに先立ってカンヌ で4冠を得た秀作。3時間を超える長編だが、私は少しも飽きなかった。 村上春樹の短編集から映画化されたが、「ドライブ・マイ・カー」のほか「シェエラザード」と「木野」も含まれている。 しかし、この映画の本当の作者は、チェーホフだろう。劇中劇「ワーニャ伯父さん」の主人公たちが

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ドル円は当面125円前後で一服、やがて150円を指向 

15年6月高値が大関門、しかし海外投資増で円安圧力   ドル円相場は1月4日116.36円、2月10日116.33円の高値のフシを14日に大陽線で突破、そこから一気に122.4円まで突っ走っている。テクニカル分析でいうブレイクアウト、さらにそこからブレイクアウェイと呼ばれる急速な動きに移行している。こうした動きは強い根拠を伴っており、9割以上の確率でオーバーシュート的な値動き

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映画「暴力教室」とウクライナ侵攻が4月半ばに終る。そして商社株、銀行株。3万円大台の回復。(第1108回)

1955年公開の古い映画。音楽の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」の方が、ロックンロール時代の幕明けの作品として有名だ。 むしろ悪役の生徒役のヴィック・モローの方が、後年、大人気だったTV映画「コンバット」のサンダース軍曹役で名を残している。 主役のダディエ(グレン・フォード)はNYの不良少年ばかりが集まったクラスの担当になり、悪戦苦闘する。3度、教壇から離れその都度考え直して復帰

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