「 マーケットEye 」 一覧
映画「13デイズ」とコロナ危機と中国政変。そしてワクチンで2か月3倍の或る銘柄 2020・5・17 (第1012回)
1962年の「キューバ危機」を取扱った作品。そう書いてもご存じの方はもう少なくなったんだろうなあ。 当時は米ソ冷戦時代。1955年に革命を起こして、ソ連に接近していたキューバに、核ミサイルを配備しようと当時のフルシチョフ政権がたくらんだ。ミサイルを積んだ貨物船がすでにキューバにむかつて航行していた。 これを知ったJ・Fケネディ大統領は海上を封鎖し、ミサイルの配備は断固認められな
コロナ最悪期脱するも、過度の楽観は禁物
2020/05/17 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
政府のテコ入れで投資家心理は維持されるも、やがて将来不安が高まる 少なくとも先進諸国はコロナ禍第一波の峠は越えた模様である。日々の新規感染者数も死者数も減少傾向となり、北半球は夏場の盛りを迎える。コロナウイルスは高温多湿と紫外線に弱く、感染力は低下する。しかも特効薬とは言えぬまでも軽症から重症まで各段階で効果が期待できる薬剤がいくつも発見されており、続々と政府の認可を受けて医療現
映画「ゴッドファーザー」三部作と習近平主席の運命とセル・イン・メイの行方 (第1011回)
先週「お休みします」と予告しましたが、私のファンから、いつも情報を楽しみにしているのにーとクレームがあった。幸い材料もあったので、まとめることにした。 「ゴッドファーザー」が作られたのは1972年、2年目に「PARTⅡ」が作られ、それから16年たって「PARTⅢ」が。物語のほうも20世紀初頭から80年ほどにわたる。NHKの大河ドラマと同じ。 私は「PARTⅡ」が好きだ。続編のよ
ヒッチコック「鳥」とポストコロナ時代の世界と日本の政治と経済 そして株 (第1010回)
ヒッチコックの名作は「サイコ」「北北西に進路をとれ」「裏窓」「めまい」などなど数多い。しかし黒澤明監督はこの「鳥」をただ一つ「100本の映画」に選んだ。「あのたくさんの鳥は怖いよ。どうやって撮ったんだろう」というコメント。同時に黒沢監督は「少しつじつまが合わないところはあるが、(ヒッチコックらしく)面白ければいいという映画だ」とも述べている。 ヒロインのティツピ・へドレンは小鳥屋で会っ