「 マーケットEye 」 一覧

最大の景気対策はアビガンの在庫を欧米に無料で提供することだ

巨額の景気対策を回避でき、世界景気の悪化を防止するのにも役立つ 筆者は大学のゼミで経営戦略を専攻した。土屋守章教授は訥弁(どもり)で華麗な議論を 展開する人ではなかったが、その分、苦心して少ない言葉に核心を突いた分析や視点を盛 り込む努力をしていたように思う。その真髄が「どんな問題でも、このポイントさえ攻略 すれば、連鎖反応的にその後の状況が根本的に変化する、戦略的焦点というものがあるは

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マンマミーア!!イタリアの医療崩壊で底が一段深まった

日米欧の追加金融緩和も吹き飛ばした大量の死者数 英語ならオーマイゴッド、ドイツ語ならマインゴット、仏語ならモンデュー、中国語ならアイヤー、韓国語ならアイゴー、大阪弁ならえらいこっちゃ。イタリアはリーマンショックによる住宅バブル処理が重く、ギリシャ危機の時に財政赤字が問題となり大幅な緊縮策を採る羽目になった。そこで最も大きく削減されたのが医療支出であり、病院のベッド数も千人当たり3.1でOEC

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映画「ナバロンの要塞」と主要国が総力を挙げて取り組むコロナ大不況(第1004回)

 冒険映画のランキングを付けたらナンバーワンの傑作。スリルと娯楽性が同居したアリステア・マクリーンの原作を、リー・J・トンプスン監督がグレゴリー・ペック始めオールスターで映画化した。  第二次大戦中の秘話。エーゲ海の島にドイツ軍の要塞があり、巨大な2門の大砲が設置されている。この破壊のため派遣される決死隊6人の物語だ。  この作戦の立案者の将軍が言う。 「戦争には奇跡がつきもの

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孫さんの大損

ソフトバンクグループ(SBG)、コロナショックで借金経営が裏目に出る ここ一か月の急落で大きく下げた代表銘柄を3つ挙げろと言われたら、米国のボーイング、テスラ、日本ではSBGを挙げる。共通するのは経済の順調な成長トレンドを前提に、多額の外部負債に依存した経営であること。 2000年以前の経営の教科書では、総資産に占める自己資本の比率を、自分の業界平均より少し高めに維持することで、財務の

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やっちまったトランプ大統領、余計な欧州封鎖策に大失言のおまけ

小池百合子氏の「排除します」に匹敵する失言、再選確率が大幅に低下 眼も眩むような下げだった。通常の下げ相場なら10日安値で底入れするはずだったが、12日10時からのトランプ氏の執務室からの経済対策発表が、景気対策の方は中身がなかったのにコロナ対策として大きく踏み込んだ英を除く欧州からの渡航者入国禁止策は誰もが驚いた。 しかもテレビの生中継では「人も物も入れない」と発言したものだから、見

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映画「八十日間世界一周」とコロナショックによって引き起こされたバイデン大統領の可能性 (第1003回)

 ジュール・ヴェルヌの代表作。私は小説を読んでいたので、1958年におこなわれた映画化は大いに楽しんで観た。お話が単純なので、カメオ出演で当時の大スターが続々と登場した。今でも名のあるスターはフランク・シナトラ、マレーネ・ディートリッヒくらいかな。  舞台は1872年のロンドン。主人公フォッグ氏(デヴィッド・ニヴン)は80日で世界一周できるかどうかを賭けて下男のメキシコ人を連れて旅

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コロナのリスクはほぼ織り込む、ひとまず打診買い

リーマンショック時並みの急落、未経験の事態にリスクオフ先行 1月号以来「破断界」という言葉を用いて急変リスクへの警戒を求めてきたのは適切だった。ただし中国のリスクは金融パニックでなく新型コロナウイルスであり、米国はサンダース旋風による大幅増税懸念によるもので、少しピント外れではあった。ともあれ主要株式市場は2月前半に高値を付けていたが、1か月前後で軒並み20%前後の急落を演じ、特に3月に入っ

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