映画「ひまわり」とウォール街のウクライナ停戦を読んだ新しい動き。投資作戦としてW・バフェットを参考に。(第1163回)

名作「ひまわり」のストーリーは、あまりにも有名なのでここでは書かない。愛する夫を探すヒロインをソフィア・ローレンが演じ、ロケ地はウクライナ中部の農村。従って今後導入部にウクライナのことを書くときは「ウクライナ2」と書くことにする。 わがビジネス・パートナーのSAIL代表 大井幸子さんによると、ウクライナ休戦または停戦を当て込んだ動きが、ウォール街にある、という。 J

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やったぜTOPIX、戻り高値更新

長期サイクルの上昇余地を示唆、ただし米国が足を引っ張りそう   日本株の売買の8割近くが外国人、その8割はヘッジファンド系の短期売買であり、彼らの売り越し買い越し、銘柄選択がトレンドを作っているので、このレポートもその動向に注目している。日米中央銀行の動向に非常に強い関心がもたれている中での日本株の急騰の背後に、10日のメジャーSQに焦点を当てた動きがあることは容易に想像がつく。

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225銘柄入れ替えと植田日銀に思うこと

先物インデックスに採用すべきでなかった日経225 筆者は89年以来、日経225という株価指数の、代表的指標としての不適格性と、特定の投資家層による株価操作のやりやすさ、その結果として一般人をミスリードする危険性を訴え続けてきた。戦後の東証再開の少し後から連続性を持つ、単純平均指数であること自体には大きな問題はない。しかし松竹、松坂屋、志村化工などの発行株数の少ない銘柄を多く含む指数を、ことも

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プーチンをプッツンさせないことが一番大事

ロシア滅亡の不安を感じさせない程度にウクライナを応援するのが西側の戦略 日経ビジネス2月27日号に防衛研究所戦史研究センター長の石津朋之氏が登場、戦史・戦略マニアが高じて英国に留学、31歳で同所に入った変わり種。ウクライナ問題の展望を語っていた。縁があってコロナ前に職場にお邪魔して会談したことがある。 筆者の理解では、「ロシア側もウクライナ・同応援団も後に引けない状態であり、戦争の長期

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映画「シャイロックの子供たち」と花粉のもたらすマイナス、訪日旅行のもたらすプラス。2023・3・5 (第1162回)

「何という非人間的な映画だろう」と私は感じた。先の見えた支店長が、イカサマ師と組んで、10億円の詐取を試みる。 生贄になったのは中堅の行員。入り組んだ仕組みまで紹介するまでもないが、映画の幕切れに2年後、前科一犯となった行員(え?)が家族と会うところで終わる。 何という後味の悪さ! 第一生命経済研究所の首席エコノミスト永濱利廣さんが「花粉の大量飛散で日本の経済に及ぼす影

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やっぱり円安ではないか

植田新総裁、物価の見方が間違っているぞ 昨日の日銀総裁候補者の所信聴取・質疑は2時間半に及ぶ長大なもので、質問者も各党それなりに金融問題に詳しい人物を選りすぐった模様で、見応えがあった。感心したのは植田和男氏の答弁能力で、50歳前後で7年間の審議委員実績に加えその後も日銀に近い立場で金融政策を見てきただけに、日銀内の意思決定の仕組みを熟知したうえで、市場が関心を持つ論点を、過剰反応させぬよう

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基本の話by前田昌孝(第14回)

<SMBC日興証券事件の本質> 「相場操縦事件」として報じられているSMBC日興証券の不正取引事件について、2月13日に東京地裁(神田大助裁判長)が初めての判決を下しました。求刑をも上回る追徴金を科すことで、「悪質な行為」を排そうする判決に見えましたが、筆者は一連の判断にはいまだに疑問を持っています。外見上、相場操縦と認定できる行為があったのかもしれませんが、そこが諸悪の根源とは思えないか

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