「平家物語」とラニーニャ現象。(第1117回)

私が4、5歳の時から「平家物語」や「十八史略」を読んだことはかなり前のブログで書いた。幼い頭の中に「盛者必衰のことわり」や「おごれる平家久しからず」といった言葉がきざみつかれたことは言う迄もない。 しかし最近、名古屋大学の中塚武教授の著書「気候適応の日本史」を読んで、アレレと思った。 平家の滅亡が、実は気候変動の結果と結びついている、という論旨だからである。 チャートを見て頂き

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米国株はテクニカルリバウンド、ここで日本株が頑張れるか

利上げに景気減速のダブルパンチ、投げ売り来るまで見送り   先週は久しぶりに米国株が大きく反発した。直近安値からの上昇率はNYダウが5.15%、NASDAQは9.93%である。ではこれで目先の底が入ったかと言えばさにあらず。以前書いたように、長期波動の第一波底入れ場面においては例外なく、買い方の多くが恐怖心を抱いてぶん投げる、パニック的な下げになるが、まだそれは起きていない。

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NYダウ8週連続安だが、まだ第一波の下げの途中

連続安は大恐慌以来だが下落率はごく小さい   メディアの見出しでは「歴史的な下げ局面」というが、投資家の立場で言えば重要なのは下落率であり、NYダウは1月6日の史上最高値から先週安値まで17.1%の下落である。より幅広い銘柄をカバーするSP500でも20.9%の下落。けして小幅ではないが歴史的な大幅下落局面というには不十分で、中途半端な下げがダラダラ続いているというのが実情で

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日本株は仕切り直しで戻りを試す局面

不透明感強いがやはり円安は増益要因   TOPIXのチャートを見ると3月9日で底入れ、25日までの急上昇で中期サイクルの上昇局面入りが確定。その後米株安に引き摺られる形で4月12日、27日の中間安値を形成し、中期サイクルの高値に向け再上昇というのが4月末時点の筆者の基本想定だった。しかしFOMCで利上げが決定された後、5月5日に暗号資産とNASDAQが暴落したことからほぼ1週

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水星逆行時特有の現象が目立つ

最大のものはイーロン・マスク氏のツイッター買収棚上げ問題   思考、感情、判断、好みといったものは、同一人物の中でも状況次第で大きく変化する。群集心理とか、状況に背中を押されるとかで、通常ならしない行動に踏み切ることもざらにある。筆者が市場予測に占星術の暗示を利用するのは、過去の実績において無視できない確率で、転換点やサプライズのタイミングに合致するからで、このレポートの愛読

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映画「コーダ あいのうた」と低下し続ける金価格の今後。NY株安。私の強気(第1116回)

「CODA」とは「耳の聞こえない両親から生れた子供」という意味。第94回アカデミー賞作品賞を得た秀作。耳の聞こえる美声の娘の物語だ。  私の心を打ったセリフを始めに書く。(もちろん手話だ。)  「何かが失われるが、しかし毎日、何かを得る。(物事は)両方のサイドから見なくてはならない」 物事はたしかに両サイドから見なくては、金価格が上昇のあと下落したことへの解釈は「両方」から見な

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TIGERのRがことごとく実現化

Rから始まる英語の持つ意味が表面化   今年のキーワードとして寅年に引っ掛けて「TIGERに注意せよ」とした。タイトニング(引き締め)、インフレ、地政学的問題、選挙、様々なRで始まる現象である。選挙を除き、筆者が想像していた以上に事態が進展している。Rで始まるのはリフォーム、リセット、リコンシダー(再考)、リトリート(撤退・資金引き揚げ)など、現在まで進んでいたことの方針変更

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