TVドラマ「半沢直樹」と日米政界の逆転シナリオ(第1027回)
「やられたらやり返す、倍返しだ!!」のセリフが有名、いまや誰一人知らぬもののないドラマになった。私の記憶では石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」で(パンチを食った後に)「倍にして返すぜ」が、この手のかっこいいセリフの元祖だと思う。 このTVドラマでは、敵役にすごい芸達者を配したのが、ヒットの理由だ。香川照之、片岡愛之助、市川猿之助、みんなニクニクしい。これが最終的に、口惜しそうな顔をしながら場合に
株式は財政破綻に有効か
財務省のホームページに一般会計の歳出と税収の推移を示したグラフがある。時の経過とともに徐々に差が広がっていることから、「ワニの口」と呼ばれている。それが2020年度は歳出があまりに増えてワニの上あごが外れ、素人目にも「どうなるのか」と心配させる状態だ。財政破綻を懸念するのならば、資産保全には株式投資が有効と語るエコノミストもいるが、本当なのだろうか。 財政破綻や国債暴落は日本のバブル崩壊後に
映画「サンセット大通り」と技術革新の威力、そして中東に発生した不安 (第1026回)
ビリー・ワイルダー監督の名作中の名作。無声映画時代の大スター・グロリア・スワンソンが、世間からとっくに忘れられた存在なのに、ご本人は、今でも大スターという幻影に生きている悲劇。 同居している執事は元夫で監督(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)だが、せっせとファンレターを書いて、まだ人気があると思わせて毎日を送っている。 そこに借金取りから逃げている若いシナリオライターのウイリア