「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

映画「運び屋」と老人社会、「21世紀はバイオの時代」とする私の主張、そしてモデルナ、ファイザーと日本のバイオ株 (第1041回)

 88歳のクリント・イーストウッド氏が監督・主演した2018年制作の作品。NHKを含めたBSでしばしば上演したので、繰り返して観た。 実はわたくしはクリント・イーストウッド氏を人生のお手本と考えている。若い時代はマカロニウエスタン。「ダーテイハリー」の大成功。中高年では「マデイソン郡の橋」で監督と俳優の兼業を本格化、老年になって「グラントリノ」「人生の特等席」などの静かな作品を作っている。

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映画「罪の声」と日経平均3万円時代の接近、それに私の 46冊目の新刊プレゼント(第1040回)

 「罪の声」の魅力はかなり多いが、何といっても、塩田武士の原作がいい。週刊文春のミステリーベストテンの第1位。しかもまだ記憶に新しいグリコ・森永事件を題材にし、心ならずも事件に巻き込まれた弱者たちのその後の運命を画いている。  導入部がすばらしい。京都市内でテーラーを営む36歳の男(星野源)が、父の遺品の中からカセット テープと手帳を見つける。再生すると、脅迫文を読まされている子供時代の自

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映画「薬の神じゃない!」とバイデン勝利とNYと日本株の 高騰の今後 (第1039回)

映画「薬の神じゃない!」とバイデン勝利とNYと日本株の 高騰の今後 2020・11・15(第1039回) 中国で興行収入500億円を挙げた大ヒット。政府の政策を変えさせたほど社会的な大反響を呼んだ作品である。  ストーリーは、簡単に言うと中国版「ダラス・バイヤーズクラブ」だ。この作品も第86回アカデミー賞で二冠を獲得した佳作だが、私が観た限り、この点で米国に対して中国の勝ちだ。

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シェイクスピア「マクベス」とこれから始まる中国の覇権戦争勝利と、ここで狙いたい銘柄 第1038回

 「キレイは汚い、汚いはキレイ」と唱える三人の魔女の予言に導かれて、主君ダンカンを暗殺して王位を奪った武将の物語。シェイクスピアの最高の傑作と言われている。  私は、今回の米国大統領選挙の推移を見ていてこの傑作を思い出した。  バイデン候補は「勝利宣言」をしたと報道されている。しかし現実には、投票でのイカサマが伝えられている。  例えばミシガン州。93%開票迄トランプ氏が10万

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映画「影なき狙撃者」と中国の戦争準備、そして「まだまだトランプ」(第1036回)

 1962年公開のこの映画は、翌年のケネデイ大統領暗殺事件を予告した作品として、再評価されたことで有名。  朝鮮戦争で中国の捕虜となり、マインド・コントロールされた兵士が殺し屋と化して帰国。大統領を暗殺しようとする。洗脳された殺し屋はトランプのカードで意識を操られるが、それ以外の時は普通の生活をしている。  この殺し屋兵士はローレンス・ハーヴエイ、それを阻止しようとする上司はフランク

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映画「ウルフ・オブ・ウオールストリート」とロビンフッド、さらに「まだまだトランプ」(第1035回) 

 毎回、このブログは日曜日の発行にしているので、土曜の24日にしたのに首をかしげる向きもあろう。  理由はカンタン。日経プラス1の10月24日付に「何でもランキング」という欄がある。今回は「映画で経済 金融テーマのベスト10」がテーマ。私もいわば選考者10人の一人として参加させて頂いた。今回はその選考の第一位だ。  ウオール街の証券マンとして入社した若者(レオルド・デイカプリオ)は

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ソーントン・ワイルダー「サン・ルイ・レイの橋」とラニーニャ現象と私の「それでもトランプ」説(第1034回) 

 小品でも忘れられない作品がある。劇「我が町」で有名なソーントン・ワイルダーのこの小説は、当時中学生だった私に強い印象を与えた。  当時我が家の近くに教会があって、何回か通ったが、神がすべてをおつくりになり、小鳥一羽の死も神意である、と聞いていた。ところが少なくともこの小説の前半は、これを否定するものだった。  ペルーのリマの郊外に険しい峡谷に吊り橋があった。1714年には橋は切れ落

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