「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

映画「アウトブレイク」とコロナ肺炎を材料としたヘッジファンド売りの終息期とここで儲かる投資作戦(第997回)

ダスティン・ホフマン主演の1995年のこの作品は、ウィルス・伝染病・映画の三項目で調べると、必ず出てくるパニックもの秀作。今回の新型肺炎の流行と共通点が結構あるので取り上げる。 「アウトブレイク」とは「病気の感染が爆発的に拡がること」。よくいわれる「バンデミック」とは「致死性の高い感染症の世界的な発生」で、アウトブレイクの一段階上の、より深刻な状況を指す。 今回のコロナウィルスも、そ

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映画「キャッツ」と、6月に最高裁によってクビになる(?)トランプ大統領   (996回)

 ミュージカル「キャッツ」はロンドン、NYで各1回、東京でも1回。名曲「メモリー」の美しさにただただホレた。音楽だけでなく、演出も。  ところが今回の映画は、海外では酷評のオンパレード。「2019年ダントツのワースト」「猫にとって最悪の出来事は犬の登場とこの『キャッツ』だ」。日本も同じ。失敗の原因?私はコスチュームにあると思う。妙にリアルで、俳優が全裸に見える。確かに一部の批評家が言うよう

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映画「フォレスト・ガンプ」と2020年日経平均3万円とジム・ロジャーズ(第995回)

1995年度のアカデミー賞の作品賞監督賞など5部門で受賞した名作。主演のトム・ハンクスが知恵遅れの青年を演じて主演男優賞を獲得したが、J・F・ケネディなどSFXで主人公と話す画面が話題を集めた。  主人公が上司の助言でアップルの株を買って財産を作って生活の不安をなくす部分を、さりげなく話したのを記憶している。  母親のサリー・フィールドが、息子に言う。「人生はチョコレートの箱のような

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映画「パラサイト 半地下の家族」と安倍・トランプ・中東・株価(第994回)

 韓国が嫌いなので本当は見たくはなかったのだが、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞して、世評が高い。  まあ仕方なく見た映画だったのだが、とんでもない誤解だった。まぎれもない傑作で、一見の価値は十分なエンターテインメント。  コメデイでもありサスペンス。それにアクション。冒頭にポン・ジュノ監督が「お願い」として中盤以降のストーリーを語ることお控えください」と、あるので、物語

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映画「男はつらいよ お帰り寅さん」とNYダウ3万2000ドルを予告したホワイトハウス (第993回)

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  昨年は米中覇権争いのいわば初年で、一昨年末のドカンがあったせいか、一年間大幅下落の予想が絶えませんでした。しかし、私の強気一貫見通しは、幸いにも的中いたしました。本年は夏まで強気。恐らく年後半に「ドカン」があると見込んでいます。  今日は初めて寅さんものを取り上げました。  意外と思われるかもしれ

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映画「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」と2020年の金相場 - 戻り高値更新の日は近い -(第993回) 

ご存知のスターウォーズ、エピソード9で完結編。 前作「最後のジェダイ」では、ファースト・オーダーもレジスタンス側もボロボロだったが、今回はいつの間に態勢を立ちなおしている。 まあ不親切というか、お手盛りというか、 それでもヒットしているのだからこのブランドは大変なものだ。 今回のストーリーは入り組んでいるのでご紹介は書かない。ミソは死んだと思われていた皇帝パルパティーンが生きていたこ

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ベートーベン「第九」と日米のグレートローテーション(第992回) 

年末になると方々で演奏される名曲中の名曲。最近、NHKでベートーベン の健康と絡んだ番組を観て新しい事実をずいぶん学んだ。  第一は例の難聴。「若年発症型両側性感音難聴」という1万人に一人の難病 であったこと。 第二は、晩年になって肝臓が悪化したこと。当時は治療法がなく、黄疸になっ たということは、死刑宣告に近い。恐らく遺言のつもりで作ったのが「第九」 であったこと。  第三は「歓喜の歌」という

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