「 マーケットインサイト 」 一覧

不透明感強く波乱は続く、米利上げもしばらく延期
木村喜由のマーケットインサイト

  中国不況は長期化の様相 先月、中国経済の先行き懸念から世界市場大荒れの前兆と書いたが、その後の市場は大波乱の展開となった。日経225は8月11日高値から9月8日17415円まで16.85%、TOPIXは8月25日安値まで17.14%下落した。ドル円相場も8月24日の夜一時116.25円まで下落する場面があった。 中国経済の悪化は信頼性が乏しいGDP統計以外のあらゆるデータか

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世界景気は減速しそうだが米国は連続利上げへ
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日本の株式市場は堅調だが、世界的に見ると大荒れの前兆現象が見られ、先行きは楽観できない。 前回述べたように、世界のマーケットは重要な転換点を迎えようとしつつある。原油など鉱産物価格は泥沼の下げとなっているが、それが中国景気の悪化を示唆していることは明らかだ。米国株価は高値圏を維持しているが、昨年末の終値を割ってきた。シンボルであるアップル株の下げが意味するところは重要だ。 日本株の最近

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急落時には安値を拾う
ギリシャは影響少だが中国の大幅減速は世界景気に波及
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市場には不思議と波乱になったり、最安値、最高値を付けに行くような極端な値動きをしやすい時間帯がある。その筆頭は8年間に5回、19か月おきに6週間ほど起きる金星逆行(天球の黄道上で見かけだけ東に動く)の時期である。今年は獅子座で7月25日から9月9日まで逆行する。 写真提供 NASA[/caption] 金星逆行の時の相場にはおおまかに3通りのパターンがある。 逆行開始日に向け

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米国利上げ接近、波乱含みで軽めのポジション維持

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年6月号>   世界景気減速予想なのに債券利回りが上昇 5月12日以降のマーケットは、かなりトリッキーな動きとなった。5月末までは米国を中心に世界の経済成長率が減速しつつあることに反応し、リスクオフから米国に資金が戻ると見て、米国長期金利が低下、ドルは上昇した。一方、通貨下落を好感した日欧株価が上昇、特に日本株は6月1日にかけ歴

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債券市場の変調、緩和マネーが逆流か
流行りの「低分散投資」の愚

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年5月号> 昨年12月以来のマーケットは、原油価格をはじめとする商品市況の下落と、ユーロの急落・欧州株式の急騰を基調として大きなうねりが生じていた。米国の利上げが徐々に接近するとはいえ、日欧の中央銀行によるハイペースの資金供給により、市場は緩和マネーがジャブジャブに溢れる状態となり、あまりの低金利に債券市場で再投資できなくなった資金が株式市場

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2万円大台乗せも裁定残急増、いびつな上昇
反落警戒も割安銘柄はまだある

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年4月号> 日経225は4月10日のSQ当日に一時2万円大台に乗せた。長い目で見ればこれは通過点に過ぎないという見方に賛成するが、相場のリズム、経験則に従えば、ここは最近上昇の目立った銘柄の目先天井を付けるタイミングと見るべきであり、大きく利の乗った銘柄は利益確定し、株価指標で割安感の強い銘柄にシフトすべき局面である。 下値不安は小

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先行き上昇も、目先は天井を付けそうな動き。吹き値売り優先で

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年3月号> 日経225は12日に一時19,000円台に乗せた。翌日のSQに向けた思惑的な動きが中心だが、10日火曜夕場に再び米国株が値下がりして18,500円を付ける場面があり、19,000円到達はしばらくお預けとの見方が強まったが、実はそれは誘いに過ぎず、その後の急反発の伏線だったという見方が妥当であろう。 日欧株にヘッジファンドが大量の

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