「 マーケットインサイト 」 一覧

木村喜由のマーケットインサイト
米国利上げ接近、波乱含みで軽めのポジション維持

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年6月号>   世界景気減速予想なのに債券利回りが上昇 5月12日以降のマーケットは、かなりトリッキーな動きとなった。5月末までは米国を中心に世界の経済成長率が減速しつつあることに反応し、リスクオフから米国に資金が戻ると見て、米国長期金利が低下、ドルは上昇した。一方、通貨下落を好感した日欧株価が上昇、特に日本株は6月1日にかけ歴

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木村喜由のマーケットインサイト
債券市場の変調、緩和マネーが逆流か
流行りの「低分散投資」の愚

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年5月号> 昨年12月以来のマーケットは、原油価格をはじめとする商品市況の下落と、ユーロの急落・欧州株式の急騰を基調として大きなうねりが生じていた。米国の利上げが徐々に接近するとはいえ、日欧の中央銀行によるハイペースの資金供給により、市場は緩和マネーがジャブジャブに溢れる状態となり、あまりの低金利に債券市場で再投資できなくなった資金が株式市場

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木村喜由のマーケットインサイト
2万円大台乗せも裁定残急増、いびつな上昇
反落警戒も割安銘柄はまだある

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年4月号> 日経225は4月10日のSQ当日に一時2万円大台に乗せた。長い目で見ればこれは通過点に過ぎないという見方に賛成するが、相場のリズム、経験則に従えば、ここは最近上昇の目立った銘柄の目先天井を付けるタイミングと見るべきであり、大きく利の乗った銘柄は利益確定し、株価指標で割安感の強い銘柄にシフトすべき局面である。 下値不安は小

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先行き上昇も、目先は天井を付けそうな動き。吹き値売り優先で

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年3月号> 日経225は12日に一時19,000円台に乗せた。翌日のSQに向けた思惑的な動きが中心だが、10日火曜夕場に再び米国株が値下がりして18,500円を付ける場面があり、19,000円到達はしばらくお預けとの見方が強まったが、実はそれは誘いに過ぎず、その後の急反発の伏線だったという見方が妥当であろう。 日欧株にヘッジファンドが大量の

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株価はレンジ切り上げへ
放っておいても株に資金流入

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年2月号> 日経225は先週一時18,000円を突破、TOPIXは12月高値を抜き2007年12月以来の水準となった。年初から外国人が1兆4千億円ほど売り越すなかでの株価堅調は、日銀とGPIF(公的年金ファンド)の積極買いによるものだ。 GPIFが債券から株へ組み換え、円安・株高 この背景にはドル円の上昇傾向もある。最近は貿易収支が大幅に

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投機筋が振り回す年初
慌てず逆張り対応が賢明

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年1月号> 年末年始の株式市場は圧倒的に上がる場合が多いものだが、今年は違った。日経225は年末29日の17,920円から年明け早々6日の夜間取引で16,540円まで叩かれ、その2日後に17,400円まで急反発している。日本経済にこうした変化の原因となるような出来事はない。海外主要株式市場の値動きはこれよりずっと小幅なものであり、要するに日本

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下値不安は解消も割高感強し
低PER銘柄の下値拾いを

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2014年12月号> 最近の最も顕著な動きは原油価格の急落である。NY・WTI原油は12日に57.81ドルで終了、半年前の高値107.26ドルから46.1%の大幅安である。明らかに生産者である中東やロシアなどの産油国には大打撃であるが、買い手にとっては値下がり分が利益となる。大幅な円安が起きている分を割り引く必要があるが、年間石油輸入量2億キロリット

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