「 木村喜由 」 一覧

当面幅広いレンジで上下動、吹き値はひとまず売り
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前回号以降、株式市場は一時急落し、9月29日にTOPIXは1371.44、日経225は1万6901円まで下げる場面があったが、その後は続騰して10月10日(金)にそれぞれ1515.13、18438円で高値引けした。 TOPIXは安値から10日で10.5%の急反発である。 米国の利上げスタンスが決まらないので市場が右往左往 この間、ドル円相場は1㌦=120円を中心に上下50銭の非常に狭いレンジ

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ドル円相場が荒れないならいずれ株価は上がる

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 Vol1334(2015年9月24日) まさかのフォルクスワーゲンの排ガス虚偽申告でシルバーウィーク中の海外株価は下振れしたが、この件で自動車の利用が減るとは考えられず、単にフォルクスワーゲンの需要が他社に流れるだけだろう。台数的には日本の自動車メーカーの最大のライバルとなっていた同社の信頼が地に落ちたことは、棚ボタ的に需要を拾う立場にある日本車メ

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不透明感強く波乱は続く、米利上げもしばらく延期
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  中国不況は長期化の様相 先月、中国経済の先行き懸念から世界市場大荒れの前兆と書いたが、その後の市場は大波乱の展開となった。日経225は8月11日高値から9月8日17415円まで16.85%、TOPIXは8月25日安値まで17.14%下落した。ドル円相場も8月24日の夜一時116.25円まで下落する場面があった。 中国経済の悪化は信頼性が乏しいGDP統計以外のあらゆるデータか

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これからの株式運用のスタイルは?

日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 日本人の保有額が急増していることが確実なものがある。日経225連動の各種のETFである。 連動型が野村3兆円、大和が1.4兆円、2倍型が7000億円(先物で1.4兆円)、インバース(マイナス2倍型)が400億円ある。この他も含め225連動型のポジションは投信関係で10兆円、ヘッジファンドなど投機筋が差引で7兆円ほど買い越しのポジションを持っていると推定

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世界的暴落、まずは第一ラウンドの下値の見当は付いた

不透明感強まり、米国利上げは先送り濃厚 物凄い下げである。225は11日高値20947円から25日安値17747円まで15.3%の下落だが、先物は20,960円から昨晩25日未明に17,155円まであった。実に3,800円幅の下落で、値幅的にはブラックマンデー並みの下げということができる。衆目の一致するところ、下落の震源地が中国であることは明らか。 マクロ統計で景気失速が明らかだったのに、

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世界景気は減速しそうだが米国は連続利上げへ
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日本の株式市場は堅調だが、世界的に見ると大荒れの前兆現象が見られ、先行きは楽観できない。 前回述べたように、世界のマーケットは重要な転換点を迎えようとしつつある。原油など鉱産物価格は泥沼の下げとなっているが、それが中国景気の悪化を示唆していることは明らかだ。米国株価は高値圏を維持しているが、昨年末の終値を割ってきた。シンボルであるアップル株の下げが意味するところは重要だ。 日本株の最近

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中国の住宅価格にみる矛盾の破局

調べれば調べるほど、今回の中国の株価バブルがもたらすことになる様々な経済トラブルの先が思いやられる。作用反作用の法則、質量・エネルギー一定の法則、慣性の法則など、物理学における大原則が、経済の分野でも少し形を変えて貫徹すると筆者は考えている。 天に唾を吐けば自分の顔に落ちてくる。過去の経験によれば、経済合理性に反する強引なことをすれば、短期的には自分の思い通りに動かすことができるかもしれない

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