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2020/11/02 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
慣例も議会の声もなんのその、掲げた方針に向けてまっしぐら 菅義偉首相による所信表明演説が行われたが、前任者のように意味不明な将来ビジョンで国民を煙に巻くのではなく、具体的な政策目標が多数かつ明瞭に掲げられ、数値や達成期日の目標も明確であり、非常に新鮮であった。政治というのは本来、国民が抱えている課題を適切に把握し、全体への理解・意識の共有を求め、正しいやり方で問題解決に向かう仕事なので、久し
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外国人の売り物続く、景気敏感株の下げがきつい 大型バリュー系銘柄がこのところ下げ続けている。欧米でコロナ感染者数が増えていることが悪材料だが、今さら何をという感じ。足元で出てきている内外の企業業績や、米国のGDP、失業保険申請などのファンダメンタルズ要因はけして悪くない、どころか意外に健闘しているという印象で、純粋な相場感覚でいえば売られ過ぎだと思う。 個別銘柄を子細に見ると、広義の巣
2020/10/27 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
驚かされたネクソンの225新規採用、日経の見識を疑わせる 昨日ファミリーマートの上場廃止が決定したため、代わりに225採用となる銘柄が発表されたが、3659ネクソンと聞いて大いに驚いた。大手証券のクオンツアナリストたちの意見ではカカクコム、サントリーBF、ZOZOなどが有力視されていたが、同社は規模や業績、事業内容、数値上の株式の流動性には問題ないものの、株主構成・分布には致命的な問
財政悪化と経済正常化が進む、長期債から大きく崩れよう 筆者の相場見通しが一番外れているのは米国債券相場である。投資の世界に足を踏み入れて満46年を迎えたが、株価が企業の成長であれ投機であれ、投資家の期待の大きさを反映してダイナミックに動くのに対し、債券は事前に確定した利息と元本により厳格にリターンが決まっているため、インフレや成長率、財政見通しなどで論理的な相場形成になると教わっ
2020/10/18 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
9割戻しを実現した米国株式市場 米国株価は9月24日を最安値にほぼ3週間猛反発を続けている。NYダウは9月3日29199から24日26537まで9.1%下落、昨日は28957まであり下げ幅の91%を挽回した。GAFAやテスラなど大型銘柄中心に個人投機筋の資金が流入して24週間ほぼ棒上げしていたNASDAQは、高値は9月2日12074、21日に10519まで12.9%下落したものの
全般堅調に見えるが上がっているのはネット系ばかり 数字の上では米国株価ほどでないにしても日本株は堅調で、3月安値からほぼ一直線に戻した6月9日高値に対し、TOPIX、225ともほぼ2%高となっている。ただしこの間の物色動向には偏りがあり、いわゆるバリュー系銘柄、伝統的ビジネスの銘柄は、バフェット氏の商社株買いとか出遅れ株物色へのシフトとか言われながらも、現実にはむしろ軟調に推移し
2020/10/12 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
安倍政権の最も醜い部分を継承してはいけない もちろん日本学術会議の議員任命問題である。一応国家機関であるから議員は国家公務員になるが、だからといって「政府の方針に従わない幹部職員は更迭する」と言われても仕方ない、実務担当の行政職公務員とは違って、学術会議は政治からの圧力を受けずに正しいと思われる方向性を示す「責務」があり、そこに政府の方針に異論を唱えた人物だけ排除する、という今回