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【初~上級者向き】 幸田昌則の不動産耳より情報<2019年4月号>

最近の話題 3月19日、国交省が公示地価(1月1日時点)を発表した。全国的に地価の回復傾向が拡大し、下落が続いていた地方圏でも、住宅地が27年ぶりに上昇に転じた。 この要因として、日銀の異次元の金融緩和と超低金利政策、住宅ローン減税等による下支えがあったことと、交通や生活の利便性に優れた地域の地価上昇があった ことが挙げられている。これまでは大都市の地価上昇が全体を押し上げてきたが、その動き

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【上級者向き】逆風続く巨大IT企業

2019/03/27 | 有料記事

 米ナスダック総合指数が3月21日に2018年8月29日に記録した最高値8109まであと300ポイント弱に迫り、ハイテク株の復調が目立っているが、デジタル・プラットフォーマーと呼ばれる巨大IT(情報技術)企業は出遅れている。個人情報流出や独占禁止法違反で制裁金を科されたり、ビジネスモデルが批判を浴びたり、逆風が止まらないためだ。世界経済のけん引役に復帰する日は来るのだろうか。  米国の巨大I

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【上級者向き】米国の逆イールド、意味を取り違えるな!

過去の逆イールド発生は全部景気過熱時、今回は違う 先週のFOMCを受けて、米国市場は株も債券も買われるという「金融緩和祭り」状態となったが、22日はドイツの景況感が予想以上に悪化したことと、3か月物金利と10年国債利回りが逆転するという事態が重なり、改めて「逆イールド現象はその後の景気悪化の前兆である」という経験則が注目されることになり、債券は買われたがドルと株式は大きく売られるという、典型的な

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【上級者向き】市場のアンバランスが拡大中、警戒を要す

米長期金利低下は景気悪化を示唆、なのにVIXが低下、ドルが堅調 2月13日から3月13日までに、日経225は0.69%、TOPIXは0.17%、ドル円は0.3%上昇した。この間、米SP500は1.40%上昇している。米10年国債利回りは2.70%から2.61%に低下。原油価格は53.9ドルから57.1ドルに上昇している。この間に中国景気の急減速が明らかとなり、一時日本の景気敏感セクターが大きく売

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【上級者向き】米中の経済温度差は一段と拡大、トップ会談は先送りへ

中国経済はなお低下基調、雇用や金融に症状が出たら政権が危うい 景気対策の発表により中国景気は回復に向かうと見ている市場参加者が多いようだが、間違っていると思う。これは直近の経済悪化が非常に深刻なため、嘘でもいいから明るい話を打ち出す必要があったからだと見ている。即効性があると見られる公共投資だが、実行者の多くが地方自治体であり、資金調達の大半をシャドーバンキングに依存しており、現在はその経路が当

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【初・中級者向き】映画「天国でまた会おう」と日銀追加金融緩和とヘッジファンド

「その女アレックス」の面白さは読んだ人にしかわかるまい。二転、三転、私はびっくりさせられた。その作者ピエール・ルメートルがミステリでない分野で、しかもフランス最高の文学賞のゴンクール賞を獲得した小説が映画化されて200万人が見た大ヒット。映画の出来もよく、セザール賞で13部門でノミネートされ5部門を受賞した。 時代は第一次大戦終戦間際、好戦的な中尉プラデルの悪事に気が付いた二人の運命が交差する。

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【上級者向き】悲観材料満載なのに市場のムードは楽観に傾斜している

中国経済が典型的なボトムに向かいつつあるのは否定できない 相場や景気にサイクルがあるのは当たり前だ。ビジネスでも投資でも、上げ基調ではすべての物事が順回転し、好循環の最後に投機的楽観が過剰投資を生んで、今までの順回転をぶち壊しにする。下げ基調においては、すべての物事が悪くなるわけではないが、人間は分が悪くなると腰が引けるもので、設備投資は手控え資金は回収したくなるから、経済指標も株価も下げてしま

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