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【初・中級者向き】映画「スマホを落としただけなのに」と私の(再び)少数派シナリオ
2018/11/11 | マーケットEye, 無料記事 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
原作は読んでいないが、SNSミステリーという新ジャンルは「セルラー」や「リミット」が面白かったので観たら、ヒッチコックの名作が下敷きの作品で、まずまずの出来だった。その前日「SEARCH」を観たが、この方は主演の父娘が韓国人なので、書くのも嫌になって、止めた。この国には、「教えず、与えず、かかわらず」が一番いい。 主人公の麻美(北川景子)は、恋人の富田(田中圭)がタクシーの中でスマホを忘
【中・上級者向き】社会保障制度のあり方を根本から見直そう 岡部 陽二
延期を重ねてきた消費税の10%への引上げが、ついに来年10月に実施されることに決定した。それに絡めて、政府は向こう3年をかけて「全世代型社会保障」の構築を図るとしている。 ところが議論の中身を見てみると、現行制度を若干手直しするに過ぎない。毎年30~40兆円ずつ積み重なっていく財政赤字を解消して2025年にはプライマリーバランスを均衡させると目標に掲げているが、達成は不可能としか思えない。 社
【初・中級者向き】映画「華氏119」と中間選挙のトランプ勝利と相場の行方
2018/11/04 | マーケットEye, 無料記事 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
「華氏911」ではブッシュ元大統領を大いにケナしたマイケル・ムーア監督が中間選挙を目前にして反トランプ映画を作った。「119」とは2年前の大統領でトランプが勝利宣言した日だ。 英文の予告編では「タイラント(独裁者)ライアー(嘘つき)レイシスト(人種差別主義者)ホール・イン・ワン」とある。ただ映画は単なるトランプ叩きではない。ムーア監督は、トランプ候補を大統領にした米国の民主主義の危機を、鋭く
【初・中級者向き】映画「日日是好日」と私の(例によって)早すぎるシナリオ
2018/10/28 | マーケットEye, 無料記事 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
故樹木希林さんの主演に近い助演映画。黒木華さんと多部未華子さんが大学2年生から二十数年、お茶を習うというまことにシンプルな設定。対立があるわけではないし波乱万丈の物語でもない。 若い女性二人が茶道の所作を先生に教えてもらう。これがすこぶる丁寧に逐一写されるのだから、眠くなるかと思ったら飛んでもない。私は目を皿の様にして見入ってしまった。 四季の移り変わりや掛け軸、茶碗、茶花、和菓子