「 マーケットEye 」 一覧

【初・中級者向き】映画「15時17分、パリ行き」とウォール街の複合危機

2018・3・4 87歳のクリント・イーストウッド監督の最新作。2015年8月、アムステルダム発パリ行きの高速列車で、銃による大量殺戮テロを始めようとした男を、米国人三人が立ち向かい阻止した。その実話を実際に阻止した本人たちに自分の役で演技させて映画にした。 幼い時から友人同士の三人の堅い友情を生ませた米国の少年期教育のいい加減さ、教師の責任逃れが画かれる。一方イスラム系テロリストの方

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【上級者向き】やっぱり安すぎる、少額の買いを入れるべき

悪材料を膨らませ過ぎている、現時点で危機の兆候はなし トランプ氏が輸入鉄鋼・アルミに懲罰的追加関税を課すということで市場心理が悪化、一方で海外では欧米に追随して日銀も引き締め方向で政策転換を行うという根拠のない予想を振りかざして円高を煽る向きがあり、ドル円は105円に接近したため、株価も3週間前の安値を割り込んだ。 昨年の日本の貿易額は輸出が78兆円、輸入が75兆円。このうち対米鉄鋼輸出は

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【中・上級者向き】『投資の羅針盤』 「貯蓄から投資へ」はなぜ進まなかったのか

わが国で「貯蓄から投資へ」というスローガンが掲げられてから、久しい。歴史を振り返ってみると、2003年7月には小泉前首相と金融庁がそろって言及しているので、少なくとも15年は言われ続けてきた。 ところがこの間、わが国の個人金融資産に占める「貯蓄」(預金・現金)の比率は常に50%を超え、「投資」(株式・投信)は15%内外に留まっている。この結果、わが国の個人金融資産残高の伸びは米英など先進国に

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【上級者向き】最大ヘッジファンドの総帥レイ・ダリオ氏はどう考えているか

グローバルマクロ戦略で機敏な動き、実績は群を抜く 今週もヘッジファンドと思われる先物売買が市場を席巻しており、日経225は先週末から500円上げたかと思ったら700円も下げてしまった。この動きを裏付けるほど大きな経済ニュースは見当たらないので、些細な情報を針小棒大に取り上げて動かす投機筋がこの動きを作っているとみてよいだろう。 以前にも書いたように最近の日本株市場ではマクロ経済の動きを先取

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【上級者向き】問題先送り型の上げ相場、強気一本になれない

ヘッジファンドの関与が多過ぎ、為替も米国株価も納得いかない動き 日本株は1月23日にオーバーシュート気味の高値を付けた後2月14日の安値まで3週間急落、本日その間の下げ幅の40%戻しとなっている。一応、9月8日から始まった中期サイクルは底入れして新サイクルに入っており、次の高値を目指す過程に入っていると見ているが、力強い戻りという感じはない。 大きく戻している日は露骨に225先物と値がさ品

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【初・中級者向き】映画「ザ・シークレットマン」とNYダウと円高の行方

2018・2・24 1972年6月17日、ワシントンのウォーターゲートビルの民主党本部に、盗聴器を仕掛けようとした男たちが逮捕される。共和党ニクソン陣営は当初関与を否定していたが、大統領による事件のもみ消しや不正工作、司法妨害が次第に明らかになる。世論に押され、また弾劾決議が行われることが確実になったので、ニクソンは辞職した。これが「ウオーターゲート事件」である。  

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【上級者向き】投機筋の売りを丹念に拾う長期投資家

年初来の外国人売り越し額はほぼ5兆円に 海外投機筋の敗戦処理の売り物が続いており、年初から2月16日までの7週間で外国人の株式売り越し額は1兆1582億円、先物は3兆7200億円、合計4兆8788億円となっている。今週も3000億円程度の売り越しと推定されるので、累計で5兆円程度の売り越しと見てよい。売っていた中心勢力はマクロ系のヘッジファンドと見られる。6-7兆円規模で売っていただろう。この他

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