「 マーケットEye 」 一覧

映画「マネーモンスター」とソロスと習近平とトランプ

  2016・5・29 「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターが監督し、ジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニ―が主演するサスペンス。6月10日公開予定。試写で観た。 舞台は大手TV局のスタジオで全米高視聴率の財テク番組「マネーモンスター」(ディレクターはジュリア・ロバーツ)を生放送中。番組のセットに暴漢が侵入し、司会者リー(ジョージ・クルーニー)にピストルを突

続きを見る

消費税率引き上げが先送りされても

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1402(2016年5月27日) レンジ相場という基本シナリオは変わらない 伊勢志摩サミットは無事終わり、オバマ大統領の広島訪問という歴史的イベントもつつがなく終えられる模様である。国際行事が終わると安部首相は選挙準備に集中することになる。当面最も重要な日付は衆参ダブル選挙の期限になる国会最終日、6月1日。目下の情勢では衆議院解散はまずないだろう。

続きを見る

配当と自社株買いが高水準、株主への利益還元に変化

3月決算会社の決算発表が先週までにほぼ出揃いました。発表された数字には予想外に悪いものもありましたが、大方は想定通りであり、それほど悪くないという印象です。 増配する会社が多く、2016年3月期増配した会社は5割を超えています。次期(2017年3月期)減益はそれほど多くはなく、増益を予想する会社が多いです。マーケットでは、次期の減益懸念が強かったですが、発表された予想では増益2に対し減益1の割合

続きを見る

2015年度の包括利益ベースROEはほぼゼロ

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1401(2016年5月23日) 為替に大きな変化がなければ今年度は8%台に回復しよう 損保各社の発表をもって、上場各社の今四半期決算の発表は終了した。過去一年間の成績を一言でまとめてしまうと、骨折り損のくたびれ儲けとでも言ったらよいだろうか。通常決算における純利益は1割弱の減益だったが、それに含まれない保有資産の評価損益、あるいは年金関係の積み立て

続きを見る

映画「殿、利息でござる」と安倍首相の逆転の発想

2016年5月22日 磯田道史さんの「無私の日本人」を中村義洋博監督が映画化。羽生結弦が伊達藩の殿さまとなって登場するサプライズがあり、しかも存在感が圧倒的なのが話題のヒット作。 宿場町「吉岡宿」は隣の宿場から藩の物資を受け取り次に運ぶ「伝馬役」を負っていた。普通なら藩から助成金が出るのだが、舞台となる吉岡宿は仙台藩の直割でない。そこで馬の購入や人足の雇い賃など吉岡宿町人の自腹

続きを見る

ドル円は来年春まで110円±5円と予想する

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1400(2016年5月20日) 米6月利上げの公算ますます高まる、英国国民投票は先送りの理由にならず 筆者は昨年末の米国利上げ開始以来、繰り返し今年は年2回の利上げ、多分来年も同様のペースになるだろうと述べてきた。現在も全く変わっていない。正直なところ、足元の世界経済の動きは半年前のイメージより強いトレンドで動いている。特に米国の雇用情勢は非常に強

続きを見る

長谷川慶太郎の時局分析~No3~「きれる男」舛添さんに欠けていたもの

舛添要一都知事が政治資金をめぐる私的流用疑惑の問題で揺れています。 30年以上前、舛添さんが私の家を訪れたときのことをお話ししましょう。彼は実に頭の良い男です。ただ、頭が良いということを良いことだと思っている。だからああなるわけです。 舛添さんと初めて会ったのは、『日本人とフランス人――「心は左、財布は右」の論理』(1982年)という本を舛添さんが光文社から出すときのことでした。フランスか

続きを見る

PAGE TOP ↑