「 マーケットEye 」 一覧
投資の羅針盤
年初来の市場乱高下は経済危機の前兆か
日本個人投資家協会副理事長 岡部陽二 年初早々から大波乱に見舞われた株式市場は、1月22日に至ってようやく急反発、1月末には半値戻しまで回復したものの、先行き不安は収まっていない。 日本のみならず、世界の株式市場、為替市場、原油市場の乱高下を実体経済が危機(急速に訪れる深刻な不況)に陥る前兆と見るべきか、単なる投機筋の悪戯であって世界全体の景気に大きな悪影響はないと判断すべきか、考えてみた
需給と業績懸念が上値を抑える
木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1371(2016年2月3日) 本日の急落もSWFによる換金売りの公算 昨日のシカゴ市場の225先物の終値が17440円。まあ日本市場で大きな悪材料が出たわけでもないので、17500円近辺で終わるかなと思っていたら大間違い、朝方からバラバラとVWAPの売り(すなわち機関投資家が時間分散して一日中注文を出す)と思われる売りが出て、これに逆らっても勝てな
日銀のマイナス金利は猫だまし、実体はほとんど空砲
木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1370(2016年2月1日) 対象となる準備預金はほとんどなく、アナウンスメント効果のみ 筆者が何も出ないと思っていた日銀会合では、日銀に対する準備預金に対し一部マイナス金利を適用という、華々しい轟音が響いた。一応、マーケットはこれに反応して動いているが、実態が判明すると失望感が広がるだろう。 市場筋が追加緩和策として期待していたのは、九分方
映画「僕だけがいない街」と甘利辞任とマイナス金利
2016/02/01 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
https://youtu.be/YCio_qEdkMM 試写会で観た。藤原竜也主演の漫画原作によるミステリー。3月19日ロードショー。昭和と平成の時間軸を行ったり来たりするリバイバルものだ。 漫画家志望のダメ人間が18年前の連続誘拐殺人事件の被害者たちを救おうと努力する。その犯人が母を殺したとみられるので、まず、犯人を見つけなくてはならないが。 このテの映画
今度も日銀は動かないだろう、大恥をかくことになるから
木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1369(2016年1月28日) 次の緩和には財政との協調が必要、現状では全く準備がない 年初からマーケットが大崩れしたことから、例によって市場スズメたちが日銀に対し追加緩和コールを叫んでいる。だが、今回も日銀は動かないだろう。毎回言っているように、日銀は毎月膨大な資金の追加投入をしており、言葉の正しい使い方として「追加緩和」というのは正しくない。強
原油安メリットは企業に集中、株の実質価値は上昇中
木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1368(2016年1月25日) 原油安で貿易収支が10兆円改善、そのお金は誰のふところに 一昨年辺りまで、筆者の想定よりも株式市場が強い動きで推移することが多く、木村はえらく弱気だなと感じた読者も多かったかもしれない。今振り返ると、資源国系のSWFが高値原油を売って余ったお金で闇雲に株を買っていたからそういうことになったのだと推測が付く。今はその逆